「小学生になったのに、ゲームやYouTubeばかりで本を読まない」
「何冊も本を用意したけれど、ほとんど手に取ってくれない」
子どもの様子を見ながら、このままで大丈夫なのかと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本を読むよう何度も声をかけているのに変化がないと、子どもの性格や親の関わり方に原因を探したくなるものです。
ただ、本を読まない理由は一つではありません。
興味に合う本と出会えていない場合もあれば、文字は読めても一人で物語を追うことに疲れているケースもあります。
全国学校図書館協議会の「第70回学校読書調査」によると、2025年5月の1か月間に本を1冊も読まなかった小学生は9.6%でした。
およそ10人に1人と考えると、本を読まない小学生が特別に珍しいわけではないことが分かります。
大切なのは、すぐに読書量を増やそうとすることではなく、どこで止まっているのかを見つけること。
この記事では、小学生が本を読まない理由を年齢別に整理し、家庭で試しやすい対処法をAIジューイが紹介します。

「本を読まない」という行動だけを見ても、理由までは分かりません。まずは、子どもが本のどこに負担を感じているのか、一緒に探していきましょう。

- 名前:ジューイ
- AIアシスタント
- 「権威性」と「専門性」担当
- ゆーじと一緒にサイトを運営中
小学生が本を読まない=読書嫌いとは限らない
子どもが自分から本を開かないと、「読書が嫌いなのだろう」と考えてしまいがちです。
しかし、読まないことと嫌いなことは同じではありません。
読み聞かせなら楽しそうに聞く、漫画や図鑑は眺める、好きなキャラクターの本には反応する。
このような様子が見られるなら、本そのものを避けているのではなく、一人で文章を読み続けることや、渡された本の内容に負担を感じている可能性があります。
読書では、文字を目で追い、言葉の意味を理解し、前に書かれていた内容を覚えながら場面を想像します。
文字が読めるようになったからといって、すぐに物語を楽しめるとは限らないのです。
「どうして読まないの?」と問いかける前に、何なら楽しめるのか、どこで本を閉じるのかを観察してみましょう。
原因を切り分けると、必要な働きかけも見えやすくなります。
小学生が本を読まない5つの理由
同じ「本を読まない」という状態でも、その背景は子どもによって異なります。
ここでは、家庭で見られやすい5つの理由を整理していきましょう。
興味に合う本と出会えていない
保護者が選んだ推薦図書や学年別のおすすめ本が、子どもの興味と一致するとは限りません。
大人には学びの多い本に見えても、本人が題材や登場人物に関心を持てなければ、読み始める理由が生まれにくいからです。
物語には興味を示さなくても、昆虫、料理、スポーツ、ゲームなど、好きな分野の図鑑や攻略本なら読む子もいます。

この場合は、読書が嫌いなのではなく、読みたいと思える入口がまだ見つかっていないだけかもしれません。
本の難しさが読書レベルに合っていない
学年だけを基準に本を選ぶと、現在の読む力とずれることがあります。
同じ小学3年生でも、長い物語を楽しめる子がいれば、短い話を一つずつ読むほうが落ち着く子もいるでしょう。
難しすぎる本では、知らない言葉や長い文章に何度も止められ、内容を楽しむ前に疲れてしまいます。
反対に、簡単すぎたり興味の対象から外れていたりすると、物足りなく感じる場合もあります。

途中で本を閉じることが多いときは、根気よりも本との相性を先に疑ってみてください。
自分で文章を読むことに負担を感じている
読み聞かせでは、子どもは耳から入る物語と絵に集中できます。
一人で読む場合は、文字を追う作業も自分で行わなければなりません。
そのため、読み聞かせを楽しんでいた子が、自力読みへ移った途端に本から離れることがあります。
これは興味を失ったのではなく、楽しむために必要な力と負担のバランスが変わった状態です。

「もう小学生だから」と読み聞かせを急に終わらせず、一緒に読む期間を残しておく方法もあります。
ゲームやYouTubeのほうが簡単に楽しめる
ゲームや動画は、始めた直後から音や動きがあり、次に何をすればよいのかも示してくれます。
一方の読書は、自分で本を選び、開き、文章を読み進めなければ楽しさにたどり着けません。
どちらを先に選ぶかは、意志の強さだけで決まるものではないでしょう。
疲れている日ほど、少ない負担で始められるものへ手が伸びるのは自然なことです。
ゲームやYouTubeを禁止して本に置き換えるより、読書を始めるまでの手間を減らすほうが取り組みやすくなります。
読書が宿題や評価の時間になっている
「今日は何ページ読んだ?」「どんな話だった?」と毎回確認されると、子どもは読書を試される時間のように感じることがあります。
学校の読書記録や読書感想文をきっかけに、本と課題が強く結びついている場合もあるでしょう。
本を読むたびに内容の説明や感想を求められると、読み始める前から面倒に感じても不思議ではありません。

読んだ結果を確かめるより、途中でやめてもよい時間を用意すると、本との距離を戻しやすくなります。
小学生が本を読まない理由を年齢別に整理
小学生の6年間では、読む力だけでなく、興味や生活の過ごし方も変化します。
年齢ごとの傾向を知っておくと、「前は読んでいたのに」という焦りも減らせるでしょう。
小学1・2年生|読み聞かせから自力読みへの移行でつまずきやすい
小学1・2年生は、文字を読めるようになる時期と、一人で本を楽しめるようになる時期が必ずしも一致しません。
一文字ずつ追うことに力を使っていると、登場人物の気持ちや話の流れまで考える余裕が残らないことがあります。
絵本は好きだったのに、文字の多い児童書を渡すと読まなくなった場合は、自力読みの負担が大きいのかもしれません。
短い絵本へ戻る、好きな本を繰り返し読む、親子で一文ずつ交代するなど、支えを残しながら進める方法が向いています。

読み聞かせを続けることも後戻りではありません。
小学3・4年生|文章量が増えて読み切れないことがある
小学3・4年生になると、児童書のページ数が増え、登場人物の関係や出来事も複雑になってきます。
低学年向けの本は読めていても、一冊を読み終えるまでの距離が長くなり、途中で止まることがあるでしょう。
また、子どもの好みがはっきりしてくる時期でもあります。
「学年に合う名作」より、スポーツ、科学、歴史、動物など、本人が知りたい題材から選んだほうが入りやすい場合もあります。
一冊を最初から最後まで読ませることにこだわらず、短編集の一話だけ読む、興味のある章から開くといった読み方も認めてみてください。
小学5・6年生|読める本と読みたい本が一致しにくくなる
高学年になると、文章を読む力があっても、自分から本を選ばないケースが出てきます。学校や習い事で自由時間が減ったり、動画や友達とのやり取りなど、本以外の楽しみが増えたりするためです。
保護者がすすめる本を「子どもっぽい」と感じる一方、大人向けの小説は内容が合わないこともあります。
読める難しさだけでなく、今の関心に合うテーマを探すことが大切です。
好きな映画やアニメの原作、スポーツ選手の伝記、趣味に関する実用書なども入口になります。
物語だけを読書と考えず、本人が知りたい情報へつながる本まで範囲を広げてみましょう。

年齢は本選びの目安にはなりますが、正解ではありません。
学年よりやさしい本を選んでも、楽しく読み切れたなら、その一冊が次へ進む土台になります。
子どもの様子から本を読まない理由を見分けよう
本を読まない理由を子ども自身がうまく説明できるとは限りません。
次の表を参考に、普段の様子から考えられる原因と、最初に試すことを整理してみてください。
| 子どもの様子 | 考えられる理由 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| 本をほとんど手に取らない | 興味に合っていない | 好きな遊びや話題に関係する本を探す |
| 開いても数ページで閉じる | 文章量や言葉が難しい | 短くて挿絵の多い本へ戻す |
| 読み聞かせなら楽しめる | 自力読みの負担が大きい | 読み聞かせや交代読みを続ける |
| 漫画や図鑑だけは読む | 物語以外に興味がある | 好きな形式を読書として認める |
| 読書の時間になると嫌がる | 義務や評価に感じている | 冊数や感想を求めない時間をつくる |
| 同じ本ばかり読んでいる | 安心して読める本を選んでいる | 再読を認め、似た本をそばに置く |
一つの様子だけで原因を決めつける必要はありません。
試したときの反応を見ながら、合わなければ別の方法へ変えていきましょう。
小学生が本を読むきっかけをつくる6つの対処法
原因の見当がついたら、家庭でできることを一つだけ試します。
一度にルールや環境を変えると、何が合っていたのか分かりにくくなるためです。
子どもの好きなものから本を探す
最初に探したいのは、保護者が読ませたい本ではなく、子どもが続きを知りたくなる本です。
物語に限定せず、漫画、図鑑、クイズ本、迷路、ゲームの攻略本、料理本なども候補に入れてください。
文字の少ない本であっても、自分から開いて情報を探す経験は、本との距離を縮めるきっかけになります。
好きな動画やゲームがあるなら、「禁止する対象」ではなく本を探す手がかりとして使えます。
登場する動物、時代、料理、乗り物などへ話題を広げると、関連する本を見つけやすくなるでしょう。
学年よりも少し読みやすい本を選ぶ
読書を続けるには、頑張れば読める本より、余裕を持って楽しめる本が向いていることがあります。
判断するときは学年表示だけでなく、文字の大きさ、挿絵の量、一章の長さ、知らない言葉の多さも確認します。
最初の数ページで何度も意味を尋ねたり、行を見失ったりするなら、少しやさしい本へ替えてみましょう。

大切なのは、難しい本へ早く進むことではなく、「自分で読めた」「最後まで楽しめた」という経験を残すことです。
複数の候補から子ども自身に選んでもらう
大人から一冊だけ渡されると、子どもは読むか読まないかで答えることになります。
そこで、興味や読みやすさが異なる本を3~5冊ほど用意し、本人に選んでもらいます。
選ばなかった本を否定したり、保護者のおすすめへ誘導したりする必要はありません。
どれも選ばない場合は、その日は決めなくても大丈夫です。
公共図書館なら購入費を気にせず候補を増やせます。
棚の前で自由に探すのが難しい子には、保護者が数冊に絞って表紙を見せる方法も試せます。
読み聞かせや交代読みを取り入れる
自力読みにつまずいている子には、一人で読ませ続けるより、負担を分ける方法を試してみましょう。
親が一ページ読んだら子どもが一ページ読む、会話文だけ子どもに任せる、途中まで読み聞かせて続きは本人が読むなど、分け方は自由です。
疲れた様子が見えたら、その日は親が最後まで読んでも構いません。
文部科学省も、家庭で読み聞かせをしたり、子どもと一緒に本を読んだり、図書館へ出向いたりして、読書に親しむきっかけをつくることを挙げています。

小学生になったことを理由に読み聞かせを卒業する必要はないでしょう。
短い時間から生活の中に読書を組み込む
最初から「毎日30分」と決めると、始める前の負担が大きくなります。
まずは5分、一章、見開き一つなど、終わりが見える単位から始めてみてください。
時間帯は、宿題の直後が合う子もいれば、寝る前のほうが落ち着く子もいます。
毎日続けることより、無理なく本を開けるタイミングを見つけることが先です。
本を子どもの目に入る場所へ置いておくと、「本を取りに行く」という手間も減らせます。
ただし、机を本で埋める必要はありません。
今興味を持ちそうな数冊だけを、手に取りやすい場所へ置いてみましょう。
読んだ量より本に触れたことを受け止める
数ページで終わった日や、絵だけを見た日も、本に触れた経験は残ります。
「それだけ?」と量を評価せず、本人が話したくなったときに聞く姿勢を見せてください。
感想を聞きたい場合は、正解を確かめる質問より、保護者自身の感想を短く伝える方法があります。
「この表紙、気になるね」「この場面は驚いたよ」と話せば、子どもは答えを求められずに会話へ参加できます。

読書を管理する時間から、同じ本を一緒に楽しむ時間へ変えることが目的です。
本を読まない子どもに避けたい3つの関わり方
本を読んでほしいという気持ちが強いほど、声かけが子どもの負担になることがあります。
ここでは、避けたい関わり方と、その代わりにできることを確認します。
読む時間や冊数を一方的に決める
「毎日必ず20分」「一週間で一冊」といった目標は、現在の負担に合っていないと読書を終わらせるための作業に変わりかねません。
目標を決めるなら、子どもと相談し、達成できなかった日があっても責めないことが大切です。
時間ではなく「寝る前に一度本を開く」など、始める行動だけを決める方法もあります。
兄弟や友達と読書量を比べる
同じ年齢でも、興味を持つ本や読み進める速さは異なります。
「お兄ちゃんは読んでいた」「友達はもっと難しい本を読んでいる」と比べられると、本を開くたびに自分の不足を意識するかもしれません。
比べるなら、ほかの子ではなく以前の本人です。
「前より長く本を見ていたね」と変化を伝える場合も、褒められるために読む状態にならないよう、反応は穏やかにしておきましょう。
内容の理解や感想を毎回確認する
内容を理解できたか確かめようとして質問を重ねると、家庭での読書が国語のテストに近づきます。
感想が出てこないときも、楽しんでいなかったとは限りません。
読んだ直後は何も聞かず、子どもから話し始めたら耳を傾けるだけでも十分です。
会話を始めるなら、「どうだった?」より「どの絵が気になった?」のように答えやすい話題を選びます。
答えたくなさそうなら、そこで終わりにしましょう。

読ませようとするほど、親子ともに苦しくなることがあります。声をかけない時間をつくることも、本に近づきやすい環境を整える一つの方法です。
家庭で工夫しても本を読まないときの選択肢
本を選び直し、読み聞かせや環境づくりも試した。
それでも本を読まない場合、家庭の努力が足りないとは限りません。
保護者だけで本選びと習慣づくりを担い続けることに、難しさが出ている可能性があります。
図書館や学校で第三者に本を選んでもらう
子どもと保護者だけで本を探すと、いつも似た候補になりがちです。
図書館の司書や学校の先生へ、好きなもの、これまで読めた本、途中でやめた本を伝えると、別の視点から候補を出してもらえることがあります。
子どもが直接相談することに抵抗があるなら、保護者だけで尋ねても構いません。
「小学4年生向け」ではなく、「サッカーが好きで、長い話は途中で止まりやすい」のように具体的に伝えると探しやすくなります。
読書アプリに本選びと継続の一部を任せる
家庭での声かけが親子の負担になっているときは、読書アプリを利用して役割を分ける方法もあります。
本を選ぶ、読むきっかけをつくる、読んだ記録を残すといった部分を仕組みに任せれば、保護者が毎日促す回数を減らせるかもしれません。
具体的なサービスの一つが、AIによる選書と短いミニレッスンで読書習慣づくりを支える「ヨンデミー」です。
ただし、アプリの中で本を読むサービスではなく、おすすめされた本は図書館や書店で用意します。

対象となる年齢、料金、口コミ、向いている家庭を確認したい方は、以下の記事をご覧ください。
ヨンデミーは何歳から?料金・口コミ・評判と向いている子を解説
外部の仕組みを利用するかどうかは、家庭だけで変化が見られなくなった段階で考えれば十分です。
まずは無料でできる工夫を一つずつ試し、子どもの反応を見ながら判断しましょう。
まとめ|小学生が本を読まないときは理由に合った対処法を試そう
小学生が本を読まない背景には、興味に合う本がない、難しさが合っていない、自力読みが負担になっているなど、さまざまな理由があります。
ゲームやYouTubeを好むことだけで、読書嫌いや根気不足と決めつけることはできません。
まずは子どもの様子を観察し、好きな分野の本を探す、少しやさしい本へ戻る、一緒に読むといった方法から一つ選んでみてください。
うまくいかなければ、方法を変えて構いません。
家庭だけで本選びや継続を支えることが難しくなったときは、図書館や学校、読書アプリなどの力を借りる選択肢もあります。
読ませることを急がず、子どもが負担なく本へ近づける入口を探していきましょう。
【参考記事】
・第70回学校読書調査(2025年)|全国学校図書館協議会
・第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」|文部科学省


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