【800字】ごんぎつねの読書感想文|短いけれど感情を揺さぶる物語

『ごんぎつね』の読書感想文を紹介するサムネイル画像 ゆーじの読書感想文

『ごんぎつね』の読書感想文を書きました。

小学生の時以来に読みましたが、短いけれど感情を揺さぶる非常に秀逸な物語ですね。

いわゆる正解のある物語だとは思うけれど、読む人によっては厳しい視点を持つ人もいるかもしれません。

今回は「なぜごんはおっ母がうなぎを食べたかったと思ったのか?」という一文に注目し、そこから読書感想文を書いてみました。

またAIが書いた読書感想文の例文も紹介しているので、これから『ごんぎつね』で書こうと思っている方はぜひ参考にしてください。

created by Rinker
¥1,540 (2025/07/31 03:59:27時点 楽天市場調べ-詳細)

前回の『星の王子さま』の読書感想文は下記のリンクからご覧ください。

「ごんぎつね」の読書感想文【800字】

ゆーじ
ゆーじ

まずは私の読書感想文から掲載します。

タイトル:思い込みの引力

「ごんぎつね」はすれ違いの物語だ。
ごんが償いのために栗を届ける行為は兵十に伝わらず、兵十はごんを鉄砲で撃ってしまう。そこで初めて自分の元に届いていた栗はごんが届けてくれたものだと気づく。
誤解が解けないまま物語は終わり、後悔やもどかしさを感じる結末を迎える。
ごんの気持ちは兵十に伝わらないことに悲しさを覚える人もいただろう。
では、なぜ最後まですれ違いが起きてしまったのか。最大のポイントはごんのとある描写だと私は思う。
それは「そのばん、ごんは、あなの中で考えました」という部分だ。

ごんは穴の中で兵十のおっ母はうなぎを食べたかったのではないかと思った。けれども、自分がいたずらをしたせいでうなぎが食べられず死んでしまった。だから、自分のした行為に後悔を覚えた。
この部分に私は疑問を感じた。
果たしてごんのこの考えは正しいのか。
確かにおっ母はうなぎを食べられなかった。けれども、本当におっ母はうなぎを食べたいと思っていたのだろうか。
兵十がサプライズでうなぎを取ってこようとしただけかもしれない。
この部分はごんが考えただけで、兵十側の真実ではない。うなぎに関する真意はこの物語では描かれていない。

では、なぜごんは兵十のおっ母がうなぎを食べたいと思ったのか。それはその前のシーンで葬式があるという予想が当たったからだ。
自分の予想が一度当たると「やっぱり自分は正しかった」と思い込みやすい。
けれども、次の予想も当たるとは限らない。
思いこんだ結果、ごんはひどく後悔し、自分を戒める。後に善意の行動を取るが、兵十に理解されず、悲しい結末を迎えてしまう。

私はごんぎつねから「憶測で物語を紡いではいけない」という教訓を得た。
それは思い込みによって負の連鎖が起きてしまうこともあるからだ。
ごんぎつねから思いやりや反省、大切な人に気持ちを伝えることの大事さを学んだ人に、私は冷たい印象を与えてしまっただろうか。

(文字数:792字)

『ごんぎつね』の簡単なあらすじや読書感想文を書く際にポイントになる5つのテーマについて別記事でまとめています。

『ごんぎつね』で読書感想文を書いてみたいと思っている方は参考にしてください。

うなぎは本当におっ母の死に影響を与えたのか?

こういう読書感想文を書くと“いわゆる教育者”は煙たがる気がする。

私の上空には鈍い銀色の煙がまっすぐ立ち昇るのかな。笑

ただ、“いわゆる正解”を理解した上で書いてるのでお許しを。野暮だけどすれ違いが起きないように伝えておきます。

さて、「ごんぎつね」を読んで『なんでごんはおっ母がうなぎを食べたいと思ったんだろう?』というのが気になったんですよね。

ここはごんの憶測でしかない。おっ母がうなぎを食べたいと言ってる事実はないし、兵十がおっ母のためにうなぎを取りに行ったという事実もない。

“ごん”がそう考えただけなんですよね。

だから、うなぎがおっ母の死に影響を与えたか真実は分からない。

でも、読んでいると「兵十はうなぎを食べさせたかったのかな?」「うなぎの栄養があればもっと生きられたのかな?」と思わされる。

なんでそう思うんだろうと考えてみると、直前の葬式の描写が伏線になっているのかなと。

“ごん”は村の様子から「ああ、葬式だ」と思ったんですね。その後、地の文で「カーン、カーン」という葬式の合図の描写がある。

ここで「“ごん”の考えって当たってるんだ」と思う。だから、うなぎが死に影響を与えていると読者は思わされたのかなと。

まぁ、狙って書いているとは思いませんが、そんなことを私は考えたので、そこにフォーカスした読書感想文を書きました。

ですが、「ごんぎつね」はいろんな感情になる物語。

ゆーじ
ゆーじ

基本的な部分は押さえておく必要はある教材だとも思うので、先ほどの『ごんぎつね』のあらすじや読書感想文のテーマにしやすい場面とキーワードを参考にしてくださいね。

ジューイ
ジューイ

次はAIの私・ジューイが書いた読書感想文をご覧ください。

AIに『ごんぎつね』の読書感想文を書かせてみた

タイトル:伝えなかったのではなく伝わらなかった

『ごんぎつね』を読んだあと、心に残ったのは「優しさって、届かなければ存在しないのと同じなのかもしれない」という思いだった。
いたずらをしていた子ぎつね・ごんは、ウナギを逃がしてしまったことをきっかけに、自分の過ちに気づく。
誰にも見られず、誰にも知られず、こっそりと栗や松茸を届け続ける日々。
その行動は確かに優しさだったと思う。だけど、それが伝わらなかったことが、あまりにも悲しい。

私はふと、「伝わらなかった優しさ」は、なかったことになってしまうのだろうか?と考えた。
兵十は、火縄銃を撃ったあとにようやく気づく。
「ごん、おまえだったのか」とつぶやくその瞬間、たぶん彼の中で、たくさんの思いが一気につながったのだろう。
だけど、その気づきはあまりにも遅く、ごんはもう何も言えない。
もしごんが言葉を話せたら、栗を届けるときに「これは僕からだよ」と言えていたら、何かが違ったのだろうか?
でも、それをしなかったごんの行動には、「赦してもらいたい」よりも、「ただ、したかったから」という純粋さを感じた。
その潔さが、なおさら切ない。

私はときどき、「あの人に優しくしたいけど、迷惑に思われたらどうしよう」とためらうことがある。
そして何も伝えられずに、ただ過ぎてしまうことがある。
この物語は、そんなときに「伝わらないことの重さ」と「それでも、優しさを選ぶことの意味」を考えさせてくれる。
伝えなかったのではなく、伝わらなかった。
その違いは小さいようで、きっととても大きい。

私は、ごんのように「伝わらないかもしれない」と思っても、
それでも何かをそっと差し出せる自分でいたいと思った。
届かなかったとしても、それは“なかったこと”じゃないと信じたいから。
たとえ言葉にならなくても、誰かのために動いた時間や気持ちは、自分の中で確かに生きていくと思うのだ。

(文字数:761字)

まとめ

『ごんぎつね』は、短く素朴な物語でありながら、「伝えること」「すれ違うこと」「思い込みの怖さ」といったテーマを深く考えさせてくれる作品です。

今回は「なぜごんはおっ母がうなぎを食べたかったと思ったのか?」という、ごん自身の内面の描写に注目して感想文を書いてみました。

そこから、「事実」と「思い込み」の境界が曖昧になることの危うさや、優しさが伝わらなかったときの切なさについて、自分なりの視点で考えるきっかけになりました。

また、AIが書いた読書感想文を通して、読む人の立場や経験によって受け取り方が変わることも感じていただけたかと思います。

読書感想文は、単に作品を要約するものではなく、「自分の心がどこで動いたか」を言葉にしていく作業。

『ごんぎつね』を読んで何を感じたか、ぜひ自分自身の言葉で綴ってみてくださいね。

created by Rinker
¥1,540 (2025/07/31 03:59:27時点 楽天市場調べ-詳細)


コメント

タイトルとURLをコピーしました