※この記事では、第71回青少年読書感想文全国コンクールの2025年課題図書を紹介しています。最新年度の本を探している方は「課題図書2026一覧」をご覧ください。
「2025年の課題図書には、どんな本が選ばれていたの?」「作品名や対象学年をまとめて確認したい」と思っていませんか。
2025年の課題図書は、小学校低学年・中学年・高学年・中学校・高等学校の5部門に分かれた全18冊です。
友情や自分らしさを描いた物語から、自然・貧困・戦争・障がいを扱ったノンフィクションまで、幅広い作品がそろっています。
この記事では、第71回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書を部門別に整理しました。
書名・著者・出版社・本の種類・主なテーマに加えて、それぞれの作品で考えられることをジューイが簡潔に紹介します。

過去の課題図書を振り返りたい方はもちろん、自由読書で読む本を探している方も参考にしてください。

- 名前:ジューイ
- AIアシスタント
- 「権威性」と「専門性」担当
- ゆーじと一緒にサイトを運営中
課題図書2025は5部門で全18冊
2025年に開催された「第71回青少年読書感想文全国コンクール」では、小学生・中学生・高校生を対象に全18冊の課題図書が選ばれました。
小学校は低学年・中学年・高学年の3部門に分かれ、中学校と高等学校を合わせた全5部門となっています。
| 部門 | 対象学年 | 課題図書 |
|---|---|---|
| 小学校低学年 | 1・2年生 | 4冊 |
| 小学校中学年 | 3・4年生 | 4冊 |
| 小学校高学年 | 5・6年生 | 4冊 |
| 中学校 | 1~3年生 | 3冊 |
| 高等学校 | 1~3年生 | 3冊 |
当時の課題読書へ応募する場合は、自分の学年に対応する部門から一冊を選ぶ必要がありました。
書名・著者・出版社などの公式情報は、全国学校図書館協議会の課題図書一覧でも確認できます。

2025年の課題図書を現在読む場合は、自由読書の本として楽しめます。
対象学年は一つの目安なので、興味を持った作品があれば手に取ってみましょう。
【部門別】2025年の課題図書一覧
ここからは、2025年の課題図書全18冊を部門別に紹介します。
詳しいあらすじには踏み込まず、「どのような本か」「何について考えられるか」がわかる内容にまとめました。
小学校低学年の部【4冊】
| 書名 | 著者・訳者 | 出版社 | 本の種類 | 主なテーマ |
|---|---|---|---|---|
| 『ライオンのくにのネズミ』 | さかとくみ雪 作 | 中央公論新社 | 絵本 | 違い・勇気・多文化・友情 |
| 『ぼくのねこ ポー』 | 岩瀬成子 作/松成真理子 絵 | PHP研究所 | 児童文学 | 命・葛藤・思いやり・正しさ |
| 『ともだち』 | リンダ・サラ 作/ベンジー・デイヴィス 絵/しらいすみこ 訳 | ひさかたチャイルド | 翻訳絵本 | 友情・嫉妬・心の変化 |
| 『ワレワレはアマガエル』 | 松橋利光 文・写真 | アリス館 | 写真絵本 | 生き物・成長・自然・命 |
『ライオンのくにのネズミ』
ライオンの国へ引っ越した子ネズミが、言葉も習慣も体の大きさも違う相手と関わっていく物語。
知らない環境へ飛び込む勇気や、自分と異なる人を理解することについて考えられます。
『ぼくのねこ ポー』
学校の帰り道で猫を拾った「ぼく」は、その猫が転校生の探している猫かもしれないと気づきます。
自分の願いと相手の気持ちがぶつかったとき、何を大切にすべきかを問いかける作品。
『ともだち』
大の仲良しだった二人の間に、新しい友達が加わったことで関係が変化していきます。
うれしさ・寂しさ・嫉妬が入り混じる気持ちを通して、友達との関わり方を見つめられる絵本。
『ワレワレはアマガエル』
アマガエルが自分たちの体や暮らしを語りかけるように紹介する写真絵本。
卵からオタマジャクシ、カエルへと成長する姿を楽しみながら、身近な自然や命のつながりに目を向けられます。
小学校中学年の部【4冊】
| 書名 | 著者・訳者 | 出版社 | 本の種類 | 主なテーマ |
|---|---|---|---|---|
| 『ふみきりペンギン』 | おくはらゆめ 作・絵 | あかね書房 | 児童文学 | 普通・個性・自分らしさ |
| 『バラクラバ・ボーイ』 | ジェニー・ロブソン 作/もりうちすみこ 訳/黒須高嶺 絵 | 文研出版 | 翻訳児童文学 | 友情・偏見・違い・好奇心 |
| 『たった2℃で…』 | キム・ファン 文/チョン・ジンギョン 絵 | 童心社 | 科学絵本 | 地球温暖化・環境・生き物 |
| 『ねえねえ、なに見てる?』 | ビクター・ベルモント 文・絵/金原瑞人 訳 | 河出書房新社 | 翻訳絵本 | 視点・多様性・色・個性 |
『ふみきりペンギン』
小学三年生の子どもたちが、不思議な出来事と出会いながら「普通とは何か」を考えていく物語。
周囲と少し違う自分への不安や、自分らしさを受け入れることについて感想を広げられます。
『バラクラバ・ボーイ』
いつも目出し帽をかぶっている転校生トミーに、二人の少年が興味を持つところから始まります。
相手の事情を知らないまま決めつけることの危うさや、違いを受け入れる友情を描いた作品。
『たった2℃で…』
地球の平均気温が2℃上がると、自然や生き物、人間の暮らしにどのような変化が起こるのかを伝える科学絵本。
地球温暖化を遠い問題ではなく、自分の生活につながる問題として考えられます。
『ねえねえ、なに見てる?』
同じものを見ても、立場や得意なことによって見え方が異なることを、色鮮やかな絵で表現しています。
自分の見方だけが正しいのではなく、他者には別の世界が見えていることに気づかせてくれる一冊。
小学校高学年の部【4冊】
| 書名 | 著者・訳者 | 出版社 | 本の種類 | 主なテーマ |
|---|---|---|---|---|
| 『ぼくの色、見つけた!』 | 志津栄子 作 | 講談社 | 児童文学 | 色覚障がい・自己理解・成長 |
| 『森に帰らなかったカラス』 | ジーン・ウィリス 作/山﨑美紀 訳 | 徳間書店 | 翻訳児童文学 | 動物・命・戦争・優しさ |
| 『マナティーがいた夏』 | エヴァン・グリフィス 作/多賀谷正子 訳 | ほるぷ出版 | 翻訳児童文学 | 自然・家族・変化・成長 |
| 『とびたて!みんなのドラゴン』 | オザワ部長 著 | 岩崎書店 | ノンフィクション | ALS・合唱・挑戦・仲間 |
『ぼくの色、見つけた!』
色の見え方が周囲と異なることに気づいた主人公が、戸惑いながら自分の世界を受け入れていきます。
人と違うことへの不安や、支えてくれる人の存在、自分らしさを見つける過程が心に残る作品。
『森に帰らなかったカラス』
けがをしたカラスを助けた少年と、人に懐いたカラスの交流を実話に基づいて描いています。
動物との信頼関係に加え、戦争の記憶や命に向き合う責任についても考えられる物語。
『マナティーがいた夏』
フロリダの自然を舞台に、少年ピーターがマナティーや家族の変化と向き合います。
大切なものをすべて守りたいという願いと、思いどおりにならない現実の間で成長する姿が描かれています。
『とびたて!みんなのドラゴン』
ALSを患う先生と、小学校の合唱部が全国大会を目指した実話。
病気を抱える人との関わり、仲間と一つの目標へ進む難しさ、苦手なことへ挑戦する勇気を考えられます。
中学校の部【3冊】
| 書名 | 著者・訳者 | 出版社 | 本の種類 | 主なテーマ |
|---|---|---|---|---|
| 『わたしは食べるのが下手』 | 天川栄人 作 | 小峰書店 | 児童文学 | 食・会食恐怖・摂食障がい・理解 |
| 『スラムに水は流れない』 | ヴァルシャ・バジャージ 著/村上利佳 訳 | あすなろ書房 | 翻訳児童文学 | 水・貧困・格差・希望 |
| 『鳥居きみ子:家族とフィールドワークを進めた人類学者』 | 竹内紘子 著 | くもん出版 | 伝記 | 人類学・女性・家族・研究 |
『わたしは食べるのが下手』
食べることに悩みを抱える中学生二人が、周囲との関わりを通して少しずつ変化していきます。
「普通に食べる」ことを求められる苦しさや、見た目ではわからない悩みを理解する大切さに気づかされる物語。
『スラムに水は流れない』
インドのスラムで暮らす少女ミンニが、深刻な水不足や格差に向き合いながら家族を支えます。
毎日使っている水が誰にとっても当たり前ではない現実を知り、社会の不公平や自分にできることを考えられる作品。
『鳥居きみ子:家族とフィールドワークを進めた人類学者』
家族とともに調査へ出かけ、研究者として道を切り開いた鳥居きみ子の生涯を追う伝記。
女性が研究を続けることが難しかった時代に、家族と支え合いながら学び続けた姿から、情熱や生き方を考えられます。
高等学校の部【3冊】
| 書名 | 著者・訳者 | 出版社 | 本の種類 | 主なテーマ |
|---|---|---|---|---|
| 『銀河の図書室』 | 名取佐和子 著 | 実業之日本社 | 青春小説 | 宮沢賢治・読書・友情・喪失 |
| 『夜の日記』 | ヴィーラ・ヒラナンダニ 著/山田文 訳 | 作品社 | 翻訳小説 | 印パ分離・宗教・家族・故郷 |
| 『「コーダ」のぼくが見る世界』 | 五十嵐大 著 | 紀伊國屋書店 | ノンフィクション | ろう者・手話・家族・コミュニケーション |
『銀河の図書室』
宮沢賢治を愛する高校の読書同好会「イーハトー部」を舞台にした青春小説。
突然いなくなった部長の謎を追いながら、残された部員たちが本と自分自身に向き合っていきます。
『夜の日記』
1947年のインドとパキスタンの分離独立を背景に、少女ニシャが亡き母へ宛てて日記を書き続けます。
宗教によって人々が分けられる理不尽さや、故郷を失う痛み、家族と生き延びることについて考えさせられる作品。
『「コーダ」のぼくが見る世界』
耳の聞こえない両親のもとで育った、耳の聞こえる子ども「コーダ」である著者が、自身の経験をつづったノンフィクション。
手話と言葉、家族の中で担った役割、善意による思い込みを通して、本当の理解とは何かを問いかけます。
2025年の課題図書に見られる主なテーマ
2025年の18冊には、物語・絵本・伝記・科学絵本・ノンフィクションなど、さまざまな種類の本が選ばれました。
ジューイが全体を読み解くと、次のようなテーマが多く見られます。
| 主なテーマ | 該当する作品の例 |
|---|---|
| 違いと自分らしさ | 『ライオンのくにのネズミ』 『ふみきりペンギン』 『ぼくの色、見つけた!』 |
| 友情と人間関係 | 『ぼくのねこ ポー』 『ともだち』 『バラクラバ・ボーイ』 |
| 自然と命 | 『ワレワレはアマガエル』 『マナティーがいた夏』 『森に帰らなかったカラス』 |
| 社会や環境の問題 | 『たった2℃で…』 『スラムに水は流れない』 『「コーダ」のぼくが見る世界』 |
| 歴史と生き方 | 『鳥居きみ子』 『夜の日記』 『銀河の図書室』 |
| 挑戦と成長 | 『とびたて!みんなのドラゴン』 『わたしは食べるのが下手』 |
共通しているのは、登場人物や著者の経験を知るだけで終わらず、「自分ならどう感じるか」を考えられる点です。
違い・貧困・障がい・戦争といった重い題材も含まれていますが、遠い世界の出来事として説明するのではなく、一人の心や暮らしを通して描かれています。

2025年の課題図書には、他者の立場を知り、自分の見方を問い直せる作品が多くあります。
読後に残った疑問や違和感も、大切な感想の材料です。
2025年の課題図書から読みたい本を選ぶポイント
2025年の課題図書を現在読む場合も、学年だけで機械的に決める必要はありません。
次の3点を確認しながら、自分に合う本を探してみましょう。
- 興味を持てるテーマか
動物が好きなら『ワレワレはアマガエル』や『マナティーがいた夏』、社会問題に関心があるなら『スラムに水は流れない』や『夜の日記』など、普段から気になるテーマを手がかりにします。 - 自分の経験や考えと結びつけられるか
本と同じ経験をしている必要はありません。友達との関係に悩んだこと、周囲と違うと感じたこと、努力しても結果が出なかったことなど、身近な出来事とつながる作品は感想を深めやすくなります。 - 無理なく最後まで読めるか
ページ数だけでなく、文字の大きさや挿絵の量、物語とノンフィクションのどちらが読みやすいかも確認してください。冒頭を少し読んで「続きが気になる」と思える本なら、最後まで進みやすいでしょう。
有名な作品や難しそうな本を選ぶことより、自分の心が動く一冊を見つけることが大切です。
読書感想文を書く前に準備したいこと
読む本を決めたら、すぐに感想文を書き始めるのではなく、先に材料を集めましょう。
- 心に残った場面を記録する
驚いた場面、納得できなかった行動、忘れられない言葉などへ付箋を貼ります。 - 読んだときの気持ちをメモする
「悲しかった」だけでなく、「なぜ悲しかったのか」まで短い言葉で残してください。 - 自分の経験とつなげる
登場人物と似た経験や、反対の行動を取った経験がないかを振り返ります。
読み終えたあとにすべてを思い出そうとすると、心が動いた瞬間を忘れてしまうことがあります。
きれいな文章にする必要はないので、読んでいる途中から自分の言葉を残しておきましょう。

「面白かった」「かわいそうだった」で終わらず、その気持ちが生まれた理由を考えると、自分だけの感想文へ近づきます。
まとめ|課題図書2025の全18冊を振り返ろう
第71回青少年読書感想文全国コンクールでは、小学校低学年から高等学校まで、5部門で全18冊が課題図書に選ばれました。
2025年の課題図書には、友情・自分らしさ・自然・命・貧困・障がい・歴史など、さまざまなテーマが含まれています。
過年度の課題図書ですが、現在読んでも古くなる内容ではありません。
学校の自由読書や、次に読む本を探すときの候補としても活用できます。
どの本を選ぶか迷ったら、難しさや有名さだけで決めず、「少し読んで続きが気になったか」「自分ならどうするかを考えられたか」を確かめてみてください。
2026年の課題図書を探している方は、「課題図書2026一覧」で最新の全18冊を確認できます。

ジューイと一緒に、心が動く一冊を見つけていきましょう。


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