「読書感想文を書きやすい本は、どのように選べばよいの?」
「できるだけ感想が浮かびやすいジャンルを知りたい」
読書感想文の本選びでは、有名な作品や長い作品を選ぶ必要はありません。
最後まで無理なく読めて、心に残る場面があり、自分の経験や考えと結びつけられる本なら、感想文の材料を見つけやすくなります。
この記事では、読書感想文が書きやすい5つのジャンルとおすすめ作品を紹介します。
作文が苦手な子どもに向いている本の特徴や、学年に合わせた選び方も解説するので、本選びに迷っている方は参考にしてください。

読み終えたあとに「誰かに話したい」と思える本は、読書感想文にも向いています。
ページ数だけでなく、興味を持って読めるかどうかも大切にしてくださいね。

- 名前:ジューイ
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まずは、書きたい内容に合うジャンルを確認してみましょう。
| 書きたい内容 | 書きやすいジャンル | おすすめ作品 |
|---|---|---|
| 友達や家族との関係 | 友情・家族・学校生活 | 『ごめんね でてこい』 『透明なルール』 |
| 努力や成長 | 冒険・挑戦・スポーツ | 『しゅくだいクロール』 『あと少し、もう少し』 |
| 命や社会についての意見 | 命・平和・社会問題 | 『ふたりのイーダ』 『with you』 『ライオンのおやつ』 |
| 楽しかった場面や人物との違い | ユーモア・日常 | 『ま、いっか!』 『うわさのズッコケ株式会社』 |
| 実在する人物や出来事への驚き | 伝記・実話・ノンフィクション | 『窓ぎわのトットちゃん』 『失敗図鑑』 |
読書感想文が書きやすい本は「読み切れる・心が動く・自分とつながる」
読書感想文が書きやすいかどうかは、ジャンルだけで決まるものではありません。
次の3つを満たしている本を選ぶと、感想の材料を集めやすくなります。
無理なく最後まで読める本なら内容を理解しやすい
読書感想文を書くには、登場人物の行動や物語の流れを理解しておく必要があります。
内容を理解できないまま読み進めると、あらすじを整理するだけでも負担になってしまいます。
本を選ぶときは、年齢だけでなく、現在の読書習慣にも合わせましょう。
普段あまり本を読まない場合は、短い物語や会話の多い作品から始めても問題ありません。

最初の数ページを読んでみて、文章の長さや言葉の難しさを確認する方法もおすすめです。
心が動く場面がある本なら感想の中心を決めやすい
読書感想文の中心になるのは、本の説明ではなく、読んだ人が感じたことや考えたことです。
「驚いた」「うれしくなった」「悲しかった」「納得できなかった」など、何らかの気持ちが生まれる本なら、その理由を考えることで感想を広げられます。
大きく感動する必要はありません。
「なぜこの人はこのような行動をしたのだろう」という小さな疑問も、立派な感想文の材料です。
自分の経験や興味とつながる本なら考えを広げやすい
本の出来事と自分の経験を結びつけると、その人にしか書けない読書感想文になります。
たとえば、友達とけんかした経験があるなら友情の物語、習い事を頑張っているなら挑戦やスポーツの物語が向いています。
動物や料理、歴史など、好きな分野から選ぶのもよいでしょう。

登場人物と同じ経験がなくても、「自分だったらどうするか」と想像できれば、十分に考えを広げられます。
読書感想文が書きやすい5つのジャンルとおすすめ作品
ここからは、感想文の材料を見つけやすい5つのジャンルを紹介します。
対象学年は目安です。
難易度だけでなく、本人が興味を持てるかどうかも考えながら選んでください。
友情・家族・学校生活の本|自分の経験と重ねて書きやすい
友情や家族、学校生活を扱った本は、普段の生活と結びつけやすいジャンル。

登場人物の気持ちを自分や身近な人と比べながら読めます。
『ごめんね でてこい』ささきみお(小学校低学年向け)
おばあちゃんとの関係を通して、言ってしまった言葉への後悔や、素直に謝ることの難しさを考えられる作品です。
「自分にも言葉を取り消したくなった経験はあるか」「謝りたいのに謝れなかったとき、どのような気持ちだったか」と考えると、自分の体験を加えやすくなります。
詳しい書籍情報は文研出版の作品紹介で確認できます。
『透明なルール』佐藤いつ子(小学校高学年・中学生向け)
学校の友達関係やSNS、周囲に合わせなければならない空気を扱った物語。
「学校には言葉にされていないルールがあるか」「人に合わせることと、自分らしくいることのどちらを大切にしたいか」など、日常生活から自分の意見を広げられます。
作品の概要はKADOKAWAの書籍ページに掲載されています。
冒険・挑戦・スポーツの本|努力や成長について考えやすい
登場人物が目標に向かって努力する物語は、読む前と読んだあとの考えの変化を書きやすいジャンル。

成功した結果だけでなく、失敗した場面や諦めそうになった場面にも注目してみましょう。
『しゅくだいクロール』福田岩緒(小学校低・中学年向け)
水泳に挑戦する子どもの姿を通して、苦手なことに向き合う気持ちを考えられます。
自分が練習してできるようになったことや、途中で諦めたくなった経験と重ねると、努力について具体的に書けます。
『あと少し、もう少し』瀬尾まいこ(小学校高学年・中学生向け)
中学校最後の駅伝大会に挑む6人の姿を描いた物語。
努力だけでなく、仲間との協力や、それぞれが抱えている悩みにも注目できます。
「一人で頑張ることと、仲間と頑張ることにはどのような違いがあるか」「結果が出なかった努力にも意味はあるか」などを考えてみましょう。
あらすじは新潮社の作品紹介で確認できます。
命・平和・社会問題の本|疑問や自分の意見を広げやすい
命や平和、社会問題を扱った本は、読んで感じた疑問から自分の意見を広げやすいジャンル。
難しい言葉を使って大きな結論を出す必要はありません。

読む前に知っていたこと、初めて知ったこと、これから自分にできることの順に整理すると書きやすくなります。
『ふたりのイーダ』松谷みよ子(小学校高学年向け)
不思議な物語を通して、戦争や原爆の記憶について考えられる作品です。
「過去の出来事を伝え続けるのはなぜか」「平和な毎日を守るために何ができるか」など、作品から生まれた疑問を自分の言葉で考えてみましょう。
詳しい内容は講談社の作品ページで紹介されています。
『with you』濱野京子(小学校高学年・中学生向け)
家族の介護や世話を担う子どもを扱った物語。
誰かを助けることの意味や、支える人も助けを求めてよいことについて考えられます。
「困っている人にどのように声をかけるか」「家族を大切にすることと、自分の生活を大切にすることをどう両立するか」などを掘り下げられます。
作品情報はくもん出版の書籍ページで確認できます。
『ライオンのおやつ』小川糸(高校生向け)
人生の終わりを迎える人々が暮らす場所を舞台に、命や思い出、人と
のつながりを描いた物語。
「自分にとって大切な時間とは何か」「食べ物と思い出が結びついていることはあるか」など、自分の人生や身近な人との関係について考えられます。
作品の概要はポプラ社の作品紹介に掲載されています。
ユーモア・日常の本|笑った理由や登場人物との違いを書きやすい
読書感想文というと、悲しい物語や感動する物語を選ばなければならないと思うかもしれません。
しかし、楽しく読める本からでも、十分に感想文を書けます。

笑った場面を紹介するだけで終わらせず、「なぜおもしろいと思ったのか」「自分なら同じ行動をするか」まで考えてみましょう。
『ま、いっか!』サトシン(小学校低学年向け)
思いどおりにいかない出来事を「ま、いっか!」と受け止めていく、明るくユーモラスな絵本です。
「失敗を気にしすぎてしまった経験はあるか」「気持ちを切り替えると何が変わるか」など、自分の性格や経験と比べながら書けます。
『うわさのズッコケ株式会社』那須正幹(小学校高学年向け)
仲良し3人組が会社をつくり、商売に挑戦する物語。
楽しく読める一方で、お金を稼ぐ難しさや、役割分担、協力についても考えられます。
「自分が会社をつくるなら何を売りたいか」「友達と一緒に何かをするとき、何を大切にしたいか」など、想像を加えて感想を広げられます。
作品情報はポプラ社の書籍ページで確認できます。
伝記・実話・ノンフィクション|事実への驚きから感想を広げやすい
作り話よりも、実際にあった出来事や実在する人物に興味を持てる人には、伝記やノンフィクションが向いています。

「すごい人だった」で終わらせず、失敗や迷いにも注目すると、人物の考え方と自分の生き方を比べられます。
『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子(小学校高学年・中学生向け)
黒柳徹子さんの子ども時代をもとに、個性を尊重する学校や先生との出会いが描かれています。
「一人ひとりの違いを認めるとはどういうことか」「自分が通ってみたい学校はどのような学校か」など、学校生活と結びつけて考えられます。
詳しい書籍情報は講談社の作品ページで確認できます。
『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』大野正人(小学校高学年向け)
歴史に名を残した人物の失敗に注目した本です。
一つひとつの話が比較的短いため、長い物語が苦手な人でも読み進めやすいでしょう。
「失敗した人がなぜ後に成功できたのか」「自分の失敗にも役立つ部分はあるか」を考えると、事実の紹介だけではない感想文になります。
作文が苦手な子どもは「短さ・読みやすさ・興味」で本を選ぼう
作文が苦手な場合は、感想文を書く前に本を読むこと自体が負担になっている可能性があります。

難しい本に挑戦するより、読みやすくて興味を持てる本から選びましょう。
短い本や短編集なら読む負担を減らして一つの場面を深めやすい
ページ数が少ない本でも、心に残った場面について詳しく書けば、内容のある読書感想文になります。
本の長さよりも、「この場面について書きたい」と思える部分があるかを重視しましょう。
短編集の場合は、収録されているすべての話を均等に紹介する必要はありません。
特に心に残った一編を選び、登場人物の行動について感じたことや、自分の経験との共通点を掘り下げられます。
青少年読書感想文全国コンクールでは、短編集に収録された一編だけを読んだ感想文でも応募できます。
その場合は、応募票に書名と作品名の両方を記入します。詳しくは公式Q&Aを確認してください。
ただし、学校からページ数や本の種類が指定されている場合は、その条件を優先しましょう。
イラストや会話が多い本なら人物の気持ちや物語の流れをつかみやすい
文章だけでは場面を想像しにくい場合は、イラストや会話が多い本を選ぶと、登場人物の表情や出来事の流れを理解しやすくなります。
長い説明文が少ないため、普段あまり本を読まない子どもでも読み進めやすいでしょう。
会話の中で気になった言葉を一つ選び、「なぜその言葉が心に残ったのか」を考えると、感想の中心を決められます。
たとえば、登場人物の言葉と表情が合っていない場面では、「本当はどのような気持ちだったのだろう」と考えてみましょう。

セリフだけでなく、イラストから読み取った気持ちと自分の考えを比べることで、感想文の材料を増やせます。
好きな動物・スポーツ・食べ物などの本なら自分から読み進めやすい
読書感想文のためだけに本を選ぶと、読むことが宿題のように感じられる場合があります。
まずは本人が好きなものを聞き、それに関係する本を探してみましょう。
動物が好きなら動物が登場する物語、サッカーが好きならスポーツ小説、料理が好きなら食べ物を扱った物語やノンフィクションも候補になります。

自分の知識と本の内容を比べられるため、「知っていたこと」「初めて知ったこと」「もっと知りたいこと」を整理しやすくなります。
学年別|読書感想文が書きやすい本を詳しく探す
学年によって、無理なく読める文章量や、考えを広げやすいテーマは変わります。

迷った場合は、学年別の本選びも参考にしてください。
小学生|読みやすさと自分の生活に近いテーマから選ぶ
小学生には、家族、友達、学校、動物、習い事など、普段の生活に近いテーマがおすすめです。
低学年は、絵本や短い物語から選んでも構いません。
高学年になると、登場人物の考え方や社会との関係についても意見を広げやすくなります。
学年ごとのおすすめ作品は、小学生向けの読書感想文本で詳しく紹介しています。
中学生|登場人物への共感や自分なりの意見を持てる本を選ぶ
中学生は、部活動、友達関係、進路、家族、SNSなど、自分と同世代の人物が抱える悩みを扱った作品が書きやすいでしょう。
登場人物に共感できなかった場合も、「自分とは考え方が違う」と感じた理由を説明すれば、自分なりの感想になります。
本選びに迷っている方は、中学生向けの読書感想文本も参考にしてください。
高校生|作品のテーマを自分や社会と結びつけられる本を選ぶ
高校生の読書感想文では、登場人物への感想だけでなく、作品のテーマを自分の生き方や社会の出来事と結びつけると内容が深まります。
命、進路、働き方、格差、差別、科学技術など、自分が以前から気になっていたテーマを扱う本も候補になります。
具体的な作品は、高校生向けの読書感想文本で確認できます。
読書感想文の本選びについてよくある質問
短い本や絵本でも読書感想文を書ける?
学校の指定に反していなければ、短い本や絵本でも読書感想文を書けます。
青少年読書感想文全国コンクールの自由読書でも、応募要項で対象外とされている図書に該当しなければ、絵本を選べます。
大切なのはページ数ではなく、心に残った場面から自分の考えを広げられるかどうか。
文章が少ない絵本では、言葉だけでなく、絵の色や登場人物の表情、ページをめくったときの印象にも注目してみましょう。
応募を予定している場合は、学校の指定やコンクールの条件も事前に確認してください。
物語以外の伝記・図鑑・写真集でも大丈夫?
学校の指定に反していなければ、伝記・図鑑・写真集も読書感想文の本に選べます。
青少年読書感想文全国コンクールの自由読書でも、応募要項で対象外とされている図書を除き、写真集や図鑑などで応募できます。対象図書の詳しい条件は、公式Q&Aを確認してください。
物語以外の本では、すべての内容を説明する必要はありません。
初めて知った事実や驚いた内容を一つ選び、「読む前はどう考えていたか」「なぜ驚いたのか」「読んだあとに考えがどう変わったか」の順番で整理すると、自分の感想を広げやすくなります。
映画で見た作品を読書感想文の本に選んでもいい?
映画化された作品を選ぶこと自体は問題ありませんが、読書感想文は実際に本を読んでから書きましょう。
映画と本では、場面の描き方や人物の気持ちの伝え方が異なることがあります。
「映画では気づかなかったが、本を読んで分かったこと」を短く取り上げる方法もあります。
ただし、中心にするのは映画の感想ではなく、本を読んで感じたことです。
課題図書と自由図書はどちらが書きやすい?
どちらが書きやすいかは、読む人の興味や読書経験によって異なります。
青少年読書感想文全国コンクールの課題図書は、年齢に合わせて、感動や新しい知識を得られる本が幅広いジャンルから選ばれています。
選択肢が限られているため、たくさんの本から一冊を探すのが難しい人にも向いています。
一方、自由図書は、自分の好きな分野や経験に近い本を選べる点がメリット。
興味のあるテーマが決まっている場合は、自由図書のほうが感想を広げやすいこともあります。
課題図書の中に続きを読みたいと思える作品があれば課題図書を選び、見つからなければ自由図書から探してみましょう。

最新の対象作品は、2026年の課題図書一覧で紹介しています。
本を選んだら心が動いた場面をメモして感想文の材料を集めよう
書きやすい本を選んでも、読み終えてから内容を思い出そうとすると、どこに注目すればよいか分からなくなる場合があります。
読んでいる途中から、感想文の材料を集めておきましょう。
驚き・共感・疑問を感じた場面に付箋を貼る
読んでいて気持ちが動いたページに、付箋を貼っておきます。
「感動した場面」だけを探す必要はありません。
おもしろかった場面、納得できなかった場面、不思議に感じた場面も材料になります。
付箋が多くなった場合は、読み終えてから最も気になる場面を一つか二つ選びましょう。
その場面が気になった理由を短い言葉で残す
付箋には、「悲しい」「自分と似ている」「なぜこの行動をしたのか」など、その場面で感じたことを短い言葉で書いておきます。
たとえば、主人公が友達に謝れなかった場面なら、「もどかしい」「自分にも似た経験がある」と残します。
感想文を書くときに「なぜもどかしいと感じたのか」を付け加えれば、短いメモを一つの段落へ広げられます。
「悲しい」で終わらせず、「大切な人に気持ちを伝えられなかったから悲しい」のように、感情が生まれた理由も簡単に記録しておくとよいでしょう。

最初から整った文章にする必要はありません。
本の出来事とつながる自分の経験や考えを整理する
心に残った場面を選んだら、似た経験や関連する考えがないか振り返ります。
自分の経験が見つからない場合は、「自分ならどうするか」「身近な人ならどう考えるか」「社会では同じようなことが起きていないか」と考えてみましょう。

書く内容が決まらないときは、読書感想文の例文と学年別の書き方も参考にしてください。
例文はそのまま写すのではなく、文章の構成を確認するために使いましょう。
まとめ|書きやすい本とは自分の心が動き言葉にしたくなる本
読書感想文が書きやすいのは、無理なく読み切れて、心が動く場面があり、自分の経験や興味とつながる本です。
友情・家族、冒険・挑戦、命・社会問題、ユーモア、伝記・ノンフィクションなどから、自分が気になるジャンルを選んでみましょう。
ページ数が多い本や難しい本を選ぶことよりも、読んだあとに「この場面について書きたい」と思えることが大切です。

本を選んだ時点で、読書感想文の書きやすさは大きく変わります。
迷ったときは、最初の数ページを読んで、続きを知りたいと思える本を選んでくださいね。



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