
「読書感想文には、どの本を選べばいいの?」
夏休みの宿題を前に、このように悩む小学生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
読書感想文では、有名な本や長い本を選ぶことよりも、自分の経験や興味と結びつけて考えられる本を選ぶことが大切です。
この記事では、小学生の読書感想文におすすめの本24冊を、短くて読みやすい作品と小学1年生から6年生までの学年別、読書好き向けに分けて紹介します。
それぞれのページ数や読みやすさ、主なテーマに加えて、感想文を書くときに注目したいポイントや考えるヒントもまとめました。
書きやすい本の選び方や保護者の関わり方も解説するので、お子さんに合った一冊を見つけるために、ぜひ参考にしてください。

- 名前:ジューイ
- AIアシスタント
- 「権威性」と「専門性」担当
- ゆーじと一緒にサイトを運営中
- 小学生の読書感想文におすすめの本24選【早見表】
- 時間がない小学生向け|短くて読みやすい本3選
- 小学1年生の読書感想文におすすめ|気持ちを書きやすい本3選
- 小学2年生の読書感想文におすすめ|身近な体験と結びつけやすい本3選
- 小学3年生の読書感想文におすすめ|登場人物に共感しやすい本3選
- 小学4年生の読書感想文におすすめ|発見や考えを広げやすい本3選
- 小学5年生の読書感想文におすすめ|人との関わりや社会について考えやすい本3選
- 小学6年生の読書感想文におすすめ|命や社会について考えやすい本3選
- 読書好きの小学生向け|考察を深めやすい本3選
- 小学生が読書感想文を書きやすい本の選び方
- 小学生の読書感想文に関するよくある質問
- まとめ|小学生の読書感想文は自分の気持ちを書ける本を選ぼう
小学生の読書感想文におすすめの本24選【早見表】
小学生が読書感想文の本を選ぶときは、ページ数だけでなく「最後まで読み切れそうか」「自分の経験や気持ちと結びつけられそうか」も大切です。
ここでは、短くて読みやすい絵本から、友情や命、社会について深く考えられる作品まで、おすすめの本24冊を比較しました。

読みやすさは、ページ数や文字量、ふりがなの有無、物語の構成などをもとに、推奨学年で読む場合の目安として「読みやすい」「標準」「やや難しい」の3段階で示しています。
| 本のタイトル・著者 | おすすめ学年 | ページ数 | 読みやすさ | 書きやすいテーマ | おすすめする人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 『ま、いっか!』サトシン | 1年生~ | 32ページ | 読みやすい | 失敗・前向きな考え方・気持ちの切り替え | 失敗したときの気持ちを身近な体験から書きたい人 |
| 『おじいちゃんのごくらくごくらく』西本鶏介 | 1年生~ | 28ページ | 読みやすい | 家族・祖父母・別れ・思い出 | 家族との思い出や大切な人について書きたい人 |
| 『おしりたんてい ププッ きえた おべんとうのなぞ!』トロル | 1年生~ | 32ページ | 読みやすい | 観察・推理・協力・あきらめないこと | 絵が多く楽しい本から選びたい人 |
| 『ごめんね でてこい』ささきみお | 1~2年生 | 80ページ | 読みやすい | 家族・謝ること・後悔・思いやり | 素直に謝れなかった経験と結びつけて書きたい人 |
| 『しゅくだいクロール』福田岩緒 | 1~2年生 | 80ページ | 読みやすい | 努力・苦手なこと・友情・成長 | 苦手なことに挑戦した経験について書きたい人 |
| 『ふたりはともだち』アーノルド・ローベル | 1~2年生 | 64ページ | 読みやすい | 友情・優しさ・思いやり・気持ちの違い | 友達との出来事をもとに感想を書きたい人 |
| 『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット | 2年生~ | 128ページ | 読みやすい | 冒険・勇気・知恵・助けること | わくわくする冒険物語を読みたい人 |
| 『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』原ゆたか | 1~2年生 | 88ページ | 読みやすい | 挑戦・失敗・工夫・夢 | 読書が苦手でも楽しく読み進められる本を探している人 |
| 『先生、しゅくだいわすれました』山本悦子 | 2~3年生 | 96ページ | 読みやすい | うそ・正直さ・想像力・学校のルール | 学校での身近な出来事から感想を書きたい人 |
| 『ふしぎの国のアリス』ルイス・キャロル原作 | 3年生~ | 142ページ | 標準 | 想像力・好奇心・常識・不思議な世界 | 自由な発想を生かした感想文を書きたい人 |
| 『ルドルフとイッパイアッテナ』斉藤洋 | 3年生~ | 274ページ | 標準 | 友情・学ぶこと・自立・故郷 | 動物が登場する成長物語を読みたい人 |
| 『チョコレート戦争』大石真 | 3~4年生 | 189ページ | 標準 | 信頼・正義・仲間・勇気 | 納得できない出来事に立ち向かう物語を読みたい人 |
| 『十年屋 時の魔法はいかがでしょう?』廣嶋玲子 | 4年生~ | 176ページ | 読みやすい | 思い出・大切な物・選択・後悔 | 自分なら何を預けたいか考えながら書きたい人 |
| 『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』大野正人 | 4年生~ | 176ページ | 読みやすい | 失敗・挑戦・努力・完璧ではないこと | 物語以外の本から自分の経験を振り返りたい人 |
| 『ジュニア空想科学読本30』柳田理科雄 | 4年生~ | 208ページ | 標準 | 科学・疑問・検証・想像力 | マンガやアニメ、科学が好きな人 |
| 『窓ぎわのトットちゃん 新組版』黒柳徹子 | 5年生~ | 384ページ | 標準 | 個性・学校・教育・戦争 | 自分らしさや学校生活について考えたい人 |
| 『ふたりのイーダ』松谷みよ子 | 5年生~ | 205ページ | 標準 | 戦争・原爆・記憶・家族 | 平和や過去の出来事について考えたい人 |
| 『うわさのズッコケ株式会社』那須正幹 | 5~6年生 | 208ページ | 読みやすい | 仕事・お金・協力・責任 | 仲間と力を合わせた経験について書きたい人 |
| 『犬と私の10の約束』川口晴 | 6年生~ | 216ページ | 読みやすい | 命・動物・家族・別れ | ペットとの関係や命の大切さについて書きたい人 |
| 『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』川内有緒 | 5~6年生 | 335ページ | やや難しい | 障害・多様性・アート・対話 | ノンフィクションから新しい見方を得たい人 |
| 『ぼくらの七日間戦争』宗田理 | 5~6年生 | 392ページ | 標準 | 自由・学校・大人と子ども・仲間 | 長くても展開の速い物語を読みたい人 |
| 『夏の庭―The Friends―』湯本香樹実 | 5~6年生 | 224ページ | 標準 | 死・友情・老い・成長 | 命や人とのつながりについて考えたい人 |
| 『二分間の冒険』岡田淳 | 5~6年生 | 237ページ | 標準 | 勇気・選択・協力・本当の強さ | 謎のあるファンタジーを考察したい人 |
| 『精霊の守り人』上橋菜穂子 | 5~6年生 | 325ページ | やや難しい | 命・責任・信頼・立場の違い | 世界観の深いファンタジーに挑戦したい人 |
短い本を探しているなら、『ま、いっか!』『おじいちゃんのごくらくごくらく』『おしりたんてい ププッ きえた おべんとうのなぞ!』が候補になります。
ただし、ページ数が少なくても、お子さんが興味を持てない内容では感想を広げにくくなります。
迷ったときは、表の「書きやすいテーマ」と「おすすめする人」を見ながら、お子さんの経験や関心に近い本を選んでみてください。
※ページ数は、現在入手しやすい単行本・児童文庫・文庫などの代表的な版を基準にしています。
版によってページ数が異なる場合があります。書誌情報は各出版社の掲載内容を中心に確認しています。
時間がない小学生向け|短くて読みやすい本3選
夏休みの終わりが近づいている場合や、長い物語を読むのが苦手な場合は、絵が多く、短い時間で読み切れる本から選ぶのがおすすめです。
ただし、ページ数が少ないだけでは、読書感想文を書きやすいとは限りません。
ここでは短い時間で読み進められ、感想文のテーマも見つけやすい3冊を紹介します。

短い本を選ぶときも、心に残る場面があるか、自分の経験や気持ちと結びつけられるかを確認しましょう。
『ま、いっか!』サトシン
- ページ数:32ページ
- 読みやすさ:読みやすい
- 主なテーマ:失敗・前向きな考え方・気持ちの切り替え
- おすすめする人:失敗した経験をもとに感想を書きたい人
『ま、いっか!』の主人公は、少しくらいの失敗では慌てないテキトーさん。
朝から遅刻してしまったり、思いどおりにいかない出来事が起きたりしても、テキトーさんは「ま、いっか!」と受け止めて先へ進みます。
失敗が重なっても立ち止まらないテキトーさんは、最後に思いがけない場所へたどり着きます。
文章が短く、絵を見ながら物語を追えるため、小学1年生でも読み進めやすい絵本です。
読書感想文では、テキトーさんが失敗をどのように受け止めたかに注目してみましょう。
失敗したときに落ち込んだ経験や、うまくいかないことを引きずってしまった経験と比べることで、自分の気持ちを中心にした感想文を書けます。
また、「ま、いっか」と思うことは、何でも途中で投げ出すことと同じなのかを考えてみるのもよいでしょう。
気持ちを切り替えたほうがよい場面と、最後まで頑張ったほうがよい場面を比べれば、短い絵本からでも考えを広げられます。
感想文では、次のような問いが使えます。
- テキトーさんの考え方をどう思ったか
- 失敗したあとも気持ちを切り替えられたことはあるか
- 「ま、いっか」と思ってよいのはどのようなときか
- テキトーさんのように行動したら自分の気持ちはどう変わるか

「おもしろかった」だけで終わらせず、自分が失敗したときの気持ちと比べるのがポイントです。「ま、いっか」という言葉に賛成できるか考えてみましょう。
『おじいちゃんのごくらくごくらく』西本鶏介
- ページ数:28ページ
- 読みやすさ:読みやすい
- 主なテーマ:家族・祖父母・別れ・思い出
- おすすめする人:家族との思い出や大切な人について書きたい人
『おじいちゃんのごくらくごくらく』は、ゆうたとおじいちゃんの温かな関係を描いた絵本です。
ゆうたは、いつも一緒に過ごしてくれるおじいちゃんが大好きです。
おじいちゃんはお風呂に入ると、気持ちよさそうに「ごくらく、ごくらく」と言います。その言葉は、二人にとって大切な合言葉になりました。
しかし、やがておじいちゃんとの別れが訪れます。
楽しかった時間と悲しい別れが「ごくらく、ごくらく」という言葉で結ばれ、大切な人との思い出は離れてからも心に残ることを伝えてくれる物語です。
読書感想文では、「ごくらく、ごくらく」という言葉に込められた意味を考えてみましょう。
物語の最初と最後では、同じ言葉でも、ゆうたにとっての意味が変わっているように感じられます。
家族とよく交わす言葉や、一緒にしたこと、今でも覚えている出来事と結びつければ、家族についての感想文にできます。
身近な人との別れを経験していなくても問題ありません。
「家族と過ごせる時間をどうしたいか」「大切な人に今伝えたいことは何か」という視点から考えられます。
感想文では、次のような問いが使えます。
- ゆうたはおじいちゃんのどのようなところが好きだったのか
- 「ごくらく、ごくらく」は二人にとってどのような言葉だったのか
- 自分にも家族との思い出につながる言葉や出来事があるか
- 大切な人と一緒に過ごせる時間に何をしたいか

悲しかったことだけでなく、おじいちゃんとゆうたが過ごした楽しい時間にも注目してみましょう。自分の家族との思い出を一つ加えると、自分らしい感想文になります。
『おしりたんてい』シリーズ トロル
- ページ数:32ページ前後(絵本シリーズ)
- 読みやすさ:読みやすい
- 主なテーマ:観察・推理・協力・あきらめないこと
- おすすめする人:絵を楽しみながら短い本を読みたい人
『おしりたんてい』は、事件の手がかりを探しながら物語を楽しめる謎解き絵本です。
現在の商品リンクに掲載している『おしりたんてい ププッ おしりたんていが ふたりいる!?』では、町のお祭りに出かけたおしりたんていが、不思議な事件に出会います。
会場には仮装をした人が大勢集まり、本物とそっくりなおしりたんていまで現れます。
物語を読むだけでなく、絵の中から手がかりや迷路を探せるため、文章を読むのが苦手な小学生でも楽しみながら最後まで進められます。
謎解きの本で読書感想文を書く場合は、事件のあらすじだけで終わらせないことが大切です。
おしりたんていがどのように手がかりを見つけ、事件を解決したかに注目してみましょう。
自分が気づかなかった手がかりや、もう一度読んで初めて分かったことを書くと、物語を読んで考えたことが伝わります。
おしりたんていの冷静さや観察力について、自分と比べてみるのもおすすめです。「自分ならどこを調べるか」「困ったときに落ち着いて考えられるか」と広げれば、楽しいだけではない感想文になります。
感想文では、次のような問いが使えます。
- 事件の中で最も驚いた手がかりは何か
- 自分はおしりたんていより先に謎を解けたか
- おしりたんていのどのようなところがすごいと思ったか
- 自分が探偵だったら事件をどのように調べるか

好きな場面を一つ選び、「なぜおもしろかったのか」まで考えてみましょう。謎を解いたときの気持ちや、自分ならどう行動するかを加えると、感想文の内容を広げられます。
小学1年生の読書感想文におすすめ|気持ちを書きやすい本3選
小学1年生の読書感想文では、本の内容を詳しく説明することよりも、登場人物の気持ちに触れることが大切です。
「かわいそうだった」「自分もやってみたいと思った」など、短い言葉でも自分の気持ちが書けていれば、立派な読書感想文になります。
ここでは、登場人物の気持ちが分かりやすく、自分の経験にも結びつけやすい本を3冊紹介します。

「どうしてそう思ったの?」と聞いてあげると、子ども自身の言葉を引き出しやすくなります。
『ごめんね でてこい』ささきみお
- ページ数:80ページ
- 読みやすさ:ひらがなが多く挿絵も豊富
- 主なテーマ:家族・思いやり・後悔・謝る勇気
- おすすめの人:家族との出来事や自分の失敗について書きたい人
はなちゃんの家で、おばあちゃんが一緒に暮らすことになりました。
はじめは大好きなおばあちゃんと過ごせることを喜んでいたはなちゃん。
しかし、暮らしているうちに小さな不満が積み重なり、思わず「おばあちゃんなんて、きらい!」と言ってしまいます。
本当はそんなことを言いたかったわけではありません。
謝りたい気持ちはあるのに、「ごめんね」という言葉がなかなか出てこないのです。
はなちゃんは、おばあちゃんに自分の気持ちを伝えられるのでしょうか。
『ごめんね でてこい』は、悪いことをしたと分かっていても、素直に謝れない気持ちが丁寧に描かれています。
小学1年生でも経験しやすい出来事なので、「自分もお母さんにひどいことを言ってしまった」など、実体験と結びつけて感想を書きやすいでしょう。
次の質問を使って、子どもの気持ちを引き出してみてください。
- はなちゃんは、どうしてひどいことを言ってしまったのかな?
- 謝りたいのに「ごめんね」が言えなかったのはなぜだろう?
- 言ったあとで後悔したことはある?
- 自分がはなちゃんだったら、おばあちゃんに何と伝える?

「はなちゃんは悪い子だった?」ではなく、「どうして言ってしまったのかな?」と聞くのがポイント。家族との出来事や、素直に謝れなかった経験を書きたい小学1年生におすすめです。
『しゅくだいクロール』福田岩緒
- ページ数:80ページ
- 読みやすさ:短い文章と挿絵で場面を想像しやすい
- 主なテーマ:努力・苦手の克服・友情・成長
- おすすめの人:苦手なことに挑戦した経験を書きたい人
小学3年生のしょうたは、1年生のときにプールでおぼれそうになった経験から、水に顔をつけることができません。
ところが、引っ越すことになったしょうたは、友達のかおるから水泳大会のリレーに出てほしいと頼まれます。
水が怖い気持ちは、すぐにはなくなりません。
それでも、しょうたは水に浮く練習やバタ足など、できることから少しずつ取り組んでいきます。
何度もつまずきながら挑戦を続けるしょうたの姿を通して、苦手なことと向き合う勇気を感じられる物語です。
主人公は小学3年生ですが、挿絵が多く、物語の展開も分かりやすいため、小学1年生でも楽しめます。
一人で読むのが難しい場合は、保護者と交代で読んでもよいでしょう。
読書感想文では、泳げるようになった結果だけでなく、怖くても練習を続けたしょうたの気持ちに注目します。
自分が苦手なことに挑戦した経験を加えると、内容を広げられます。
- しょうたは、どうして水を怖がっていたのかな?
- しょうたが練習を続けられたのはなぜだろう?
- かおるは、しょうたにとってどのような友達だった?
- 怖かったけれど挑戦したことはある?

水泳の経験がなくても大丈夫。「自転車の練習」や「苦手な食べ物」など、自分が頑張ったことと比べてみよう。
『ふたりはともだち』アーノルド・ローベル
- ページ数:64ページ
- 読みやすさ:5つの短いお話を収録
- 主なテーマ:友情・優しさ・思いやり・個性
- おすすめの人:友達との出来事について書きたい人
しっかり者のかえるくんと、少しのんびりしたがまくん。
性格の異なるふたりの日常を描いた、5つの短いお話が収録されています。
なかでも「おてがみ」は、これまで一度も手紙をもらったことがないがまくんのために、かえるくんが手紙を書くお話です。
手紙が届くまで、ふたりは一緒に待ち続けます。
相手を喜ばせようとするかえるくんの優しさや、手紙を待つがまくんの気持ちが伝わってきます。
どのお話にも、友達を思う優しさや、相手の個性をそのまま受け入れるふたりの関係が描かれています。
5つすべての感想を書こうとせず、一番心に残ったお話を一つ選ぶのがポイントです。
「おてがみを選んだのは、がまくんが喜んでよかったと思ったから」のように、選んだ理由から書き始めると、読書感想文をまとめやすくなります。
- 5つのなかで、一番好きなお話はどれ?
- がまくんとかえるくんのどちらと友達になりたい?
- かえるくんは、なぜがまくんに手紙を書いたのかな?
- 自分だったら、友達を喜ばせるために何をする?

自分の友達を思い浮かべて、「似ているところ」や「してもらってうれしかったこと」を話してみよう。友達との思い出を書きたい小学1年生におすすめです。
小学2年生の読書感想文におすすめ|身近な体験と結びつけやすい本3選
小学2年生になると、物語のあらすじだけでなく、自分の経験や考えを少しずつ書けるようになります。
「自分だったらどうするか」「似た経験をしたことがあるか」と考えられる本を選ぶと、感想を広げやすいでしょう。
ここでは、冒険や学校生活など、身近な体験と結びつけやすい本を3冊紹介します。

本を読んだ感想だけで終わらせず、自分の出来事を一つ加えると、その子らしい読書感想文になります。
『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット
- ページ数:128ページ
- 読みやすさ:挿絵や島の地図を見ながら楽しめる
- 主なテーマ:冒険・勇気・知恵・思いやり
- おすすめの人:ドキドキする冒険や挑戦について書きたい人
9歳の男の子エルマーは、年をとったのらねこから、どうぶつ島に捕らえられているりゅうの子どもの話を聞きます。
りゅうの子どもを助けたいと思ったエルマーは、さまざまな道具をリュックに詰め、一人で冒険へ出発しました。
どうぶつ島には、恐ろしい動物たちが待ち構えています。
エルマーは力で戦うのではなく、持ってきた道具と知恵を使って危険を切り抜けていきます。
エルマーは無事にりゅうの子どもを助けられるのでしょうか。
『エルマーのぼうけん』は、物語を楽しみながら「自分だったらどうするだろう」と考えられる作品です。
読書感想文では、冒険を最初から最後まで説明する必要はありません。
最もドキドキした場面や、エルマーの工夫に驚いた場面を一つ選びましょう。
自分が勇気を出した経験や、困っている人を助けた経験につなげると、感想を広げられます。
- エルマーは、なぜ会ったことのないりゅうを助けようと思ったのかな?
- エルマーが使った道具のなかで、一番おもしろかったものはどれ?
- 自分だったら、冒険に何を持っていく?
- 怖かったけれど勇気を出したことはある?
冒険物語が好きで、勇気や工夫について書きたい小学2年生におすすめです。

付属の地図を見ながら「ここでは何が起きた?」と振り返ると、心に残った場面を見つけやすいです。
『かいけつゾロリ』シリーズ 原ゆたか
- ページ数:88~103ページ程度(巻によって異なる)
- 読みやすさ:絵や漫画のような表現が多くテンポよく読める
- 主なテーマ:冒険・友情・工夫・失敗
- おすすめの人:笑える本や楽しい読書感想文を書きたい人
『かいけつゾロリ』は、いたずらの王者を目指すキツネのゾロリが、イシシとノシシを連れて旅をするシリーズ。
ゾロリは、お城を手に入れたり、すてきなお嫁さんを見つけたりするために、さまざまな計画を立てます。
ところが、計画どおりに進むことはほとんどありません。思わぬ騒動に巻き込まれ、失敗しながらも知恵と発明でピンチを切り抜けていきます。
たくらみを考えているように見えて、困っている相手を放っておけないところもゾロリの魅力です。
どの巻からでも楽しめますが、初めて読む場合は、シリーズ第1作の『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』から選ぶとよいでしょう。
読書感想文では、すでに読んだことのある好きな巻を選んでも構いません。
一番笑った場面や驚いた仕掛けを選び、「なぜおもしろいと思ったのか」を考えてみましょう。
「おもしろかった」だけで終わりそうな場合は、ゾロリの性格や、自分ならどうするかまで掘り下げるのがポイントです。
- 一番おもしろかった場面はどこ?
- ゾロリの計画が失敗したのはなぜだと思う?
- ゾロリは本当に悪い人だと思う?
- 自分がゾロリと一緒に冒険するなら、何をしてみたい?

シリーズ作品は、好きな一冊を選べるのが魅力。
普段から読んでいる巻なら、感想も自分の言葉で話しやすいです。
『先生、しゅくだいわすれました』山本悦子
- ページ数:96ページ
- 読みやすさ:挿絵が多く会話を中心に物語が進む
- 主なテーマ:学校生活・宿題・うそ・想像力
- おすすめの人:学校での出来事や自分の失敗について書きたい人
ゆうすけは、学校へ行く途中で宿題を忘れたことに気づきました。
先生に怒られないように言い訳を考えますが、すぐにうそだと見破られてしまいます。
ところが、えりこ先生は、うそをつくなら聞いた人も楽しくなるような話を考えなければいけないと伝えます。
そこでゆうすけが考えたのは、宇宙人に勉強を教えていたため、宿題ができなかったという物語でした。
ゆうすけの楽しい言い訳をきっかけに、クラスの子どもたちも次々と「宿題ができなかった理由」を考え始めます。
宿題は、小学2年生にとって身近なテーマ。
忘れ物をした経験や、先生に注意された経験と結びつけて感想を書けます。
ただし、「おもしろいうそなら宿題をしなくてよい」というお話ではありません。
子どもたちが一生懸命に理由を考える様子から、想像する楽しさや、宿題に向き合うことについて考えられる作品です。
- ゆうすけの言い訳を聞いて、どう思った?
- えりこ先生は、なぜすぐに怒らなかったのかな?
- 自分なら、どのような「宿題ができなかった理由」を考える?
- 宿題や忘れ物で困ったことはある?

オリジナルの言い訳を親子で考えてから、「本当は宿題をどうすればよかった?」と聞くと、楽しいだけではない感想につながります。
小学3年生の読書感想文におすすめ|登場人物に共感しやすい本3選
小学3年生になると、登場人物の行動だけでなく、そのときの気持ちや行動した理由まで考えられるようになります。
「自分だったら同じことをするか」「登場人物と似ているところはあるか」と考えると、自分らしい感想を書きやすいでしょう。
ここでは、登場人物の気持ちや成長に注目しながら読める本を3冊紹介します。

登場人物と同じ気持ちになれなくても問題ありません。「自分とは考え方が違う」と感じた理由も、立派な感想になります。
『ふしぎの国のアリス』ルイス・キャロル原作
- ページ数:154ページ
- 読みやすさ:児童向けの翻訳版は挿絵が多く読みやすい
- 主なテーマ:冒険・好奇心・想像力・自分らしさ
- おすすめの人:不思議な物語や空想の世界が好きな人
退屈していたアリスは、服を着た白ウサギが時計を見ながら走っていく姿を見つけます。
不思議に思って追いかけると、アリスは深い穴へ落ちてしまいました。
たどり着いたのは、体が大きくなったり小さくなったりする、何でもありの不思議な世界です。
その世界でアリスは、チェシャ猫や帽子屋、ハートの女王など、変わった登場人物たちと出会います。
アリスの常識がまったく通じない世界で、次々とおかしな出来事が起こっていきます。
『ふしぎの国のアリス』は、奇妙な出来事のなかでも、自分の考えを伝えようとするアリスの姿が印象的な作品。
読書感想文では、すべての出来事を説明する必要はありません。
一番驚いた場面や、会ってみたいと思った登場人物を一つ選びましょう。
理解できなかった場面も、「なぜこのようなことを言ったのだろう」と考えることで、感想文の材料になります。
- 一番不思議だと思った場面はどこ?
- アリスの行動で、自分と似ていると思ったところはある?
- 自分なら、ふしぎの国で誰に会ってみたい?
- 何でも自由に想像できるなら、どのような世界へ行きたい?

「よく分からなかった」で終わらせず、何が分からなかったのかを考えてみてください。
不思議に感じた部分にも、その人らしい考えが表れます。
『ルドルフとイッパイアッテナ』斉藤洋
- ページ数:274ページ
- 読みやすさ:猫の視点と会話を中心に物語が進む
- 主なテーマ:友情・自立・学ぶこと・故郷
- おすすめの人:動物が登場する成長物語を読みたい人
黒猫のルドルフは、思いがけず長距離トラックに乗ってしまい、住んでいた岐阜から東京へ運ばれてしまいます。
知らない町で一人になったルドルフが出会ったのは、大きな野良猫のイッパイアッテナです。
町の猫たちから恐れられているイッパイアッテナですが、行く場所のないルドルフに、野良猫として生きていく方法を教えてくれます。
さらに、読み書きの大切さや、知識が自分を助ける力になることも伝えていきます。
ルドルフはイッパイアッテナや町の猫たちとの出会いを通して、少しずつ自分で考えて行動できる猫へと成長していきます。
読書感想文では、東京へ来たばかりのルドルフと、物語の後半のルドルフを比べてみましょう。
できるようになったことだけでなく、考え方や周囲の猫との関わり方がどう変わったのかに注目すると、成長を具体的に書けます。
自分が新しい場所で不安を感じた経験や、誰かに助けてもらった経験にも結びつけられるでしょう。
- 東京へ来たとき、ルドルフはどのような気持ちだった?
- イッパイアッテナの印象は、物語の途中でどう変わった?
- イッパイアッテナは、なぜルドルフに読み書きを教えた?
- 誰かに教えてもらったことで、できるようになったことはある?

ルドルフが故郷へ帰れるかどうかだけでなく、イッパイアッテナから何を学び、どのように成長したのかに注目すると感想が深まります。
『チョコレート戦争』大石真
- ページ数:189ページ
- 読みやすさ:会話が多く事件の展開を追いやすい
- 主なテーマ:信頼・正義・仲間・勇気
- おすすめの人:納得できない出来事に立ち向かう物語を読みたい人
町で人気の洋菓子店「金泉堂」のショーウィンドウには、立派なチョコレートのお城が飾られています。
ある日、明と光一が店の前にいると、突然ショーウィンドウのガラスが割れてしまいました。
二人は何もしていないと説明しますが、大人たちはその言葉を信じず、犯人だと決めつけます。
子どもだからという理由で話を聞いてもらえないことに納得できない二人。
友達も立ち上がり、子どもたちは自分たちの誇りを守るために金泉堂へ戦いを挑みます。
『チョコレート戦争』は、子どもの言葉を信じようとしない大人に対して、仲間と協力して立ち向かう物語です。
読書感想文では、事件の結末だけでなく、明や光一がどのような気持ちで大人たちに向き合ったのかを考えてみましょう。
自分の話を聞いてもらえなかった経験や、友達が味方になってくれた経験と結びつけると、感想を広げられます。
- 明と光一は、なぜ大人たちに腹を立てたのかな?
- 大人たちは、なぜ二人の話を信じなかったのだろう?
- 自分が犯人だと決めつけられたら、どうする?
- 友達を信じたり、友達に信じてもらったりした経験はある?

どちらが正しいかだけでなく、相手の話を聞かずに決めつけることの問題まで考えると、物語から得た気づきが伝わる感想文になります。
小学4年生の読書感想文におすすめ|発見や考えを広げやすい本3選
小学4年生になると、本を読んで知ったことや驚いたことから、自分なりの考えを広げられるようになります。
「読む前と考えが変わったこと」「もっと調べてみたいと思ったこと」に注目すると、あらすじだけではない読書感想文を書けるでしょう。
ここでは、失敗や科学への見方を変えたり、自分にとって大切なものを考えたりできる本を3冊紹介します。

読む前と読んだあとの考えを比べると、本から得た発見が伝わる読書感想文になります。
『十年屋 時の魔法はいかがでしょう?』廣嶋玲子
- ページ数:176ページ
- 読みやすさ:一つひとつの物語が短く区切られている
- 主なテーマ:思い出・大切なもの・選択・後悔
- おすすめの人:自分の宝物や思い出について書きたい人
十年屋は、捨てられないものや守りたいものを、魔法で10年間預かってくれる不思議なお店です。
大切にしていたぬいぐるみ、好きな人からもらった写真、友達に見せたかった雪だるまなど、さまざまな事情を抱えた品物が持ち込まれます。
ただし、十年屋に品物を預けるためには、依頼した人の寿命を1年分、代金として支払わなければなりません。
それでも預けたいと思うほど大切なものとは何なのか。
品物を預けた人の気持ちは、10年の間にどのように変わっていくのでしょうか。
読書感想文では、自分が十年屋を訪れたら何を預けるか考えてみましょう。
お気に入りのおもちゃや友達からもらった手紙など、身近なものを一つ選び、その品物にどのような思い出があるのかを書くと感想を広げられます。
「今は大切でも10年後も同じ気持ちだろうか」と考えることも、この作品ならではの視点です。
- 自分が十年屋に預けるなら、何を選ぶ?
- その品物には、どのような思い出がある?
- 大切なものを10年間手放すことができる?
- 10年たつと、人の気持ちは変わると思う?

実際に自分の宝物を見ながら、なぜ捨てられないのかを考えてみてください。
物そのものではなく、そこに残っている思い出に気づけるかもしれません。
『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』大野正人
- ページ数:176ページ
- 読みやすさ:すべての漢字にふりがながあり一人ずつ読める
- 主なテーマ:失敗・挑戦・努力・完璧ではないこと
- おすすめの人:失敗した経験から自分の考えを書きたい人
歴史に名前を残した偉人と聞くと、何でも上手にできた特別な人を想像するかもしれません。
しかし、この本で紹介されるのは、偉人たちの立派な功績ではなく、失敗したことや苦手だったことです。
ピカソやアインシュタイン、二宮尊徳など、現在ではすごい人として知られている人物にも、周囲から理解されなかったり、思うようにいかなかったりした時期がありました。
その失敗とどのように向き合ったのかを知ることで、「失敗したら終わり」ではないことに気づけます。
読書感想文では、紹介されている人物のなかから、最も気になった一人を選びましょう。
その人物の失敗を知ってどう思ったのか、自分にも似た経験がなかったかを考えると、内容を広げられます。
偉人の成功をほめるだけでなく、「失敗に対する自分の考えがどう変わったか」を書くことがポイントです。
- 一番意外な失敗をしていた人物は誰?
- その人物は、失敗したあとにどうした?
- 失敗して恥ずかしいと思った経験はある?
- この本を読む前とあとで、失敗への考え方は変わった?

本に登場する人物をすべて紹介する必要はありません。自分と似ていると感じた一人に絞ると、体験を交えた感想を書きやすくなります。
『ジュニア空想科学読本30』柳田理科雄
- ページ数:208ページ
- 読みやすさ:一つの疑問ごとに短く区切られている
- 主なテーマ:科学・疑問・検証・想像力
- おすすめの人:漫画やアニメ、ゲームが好きな人
漫画やアニメには、現実では考えられないような力や不思議な現象が数多く登場します。
『ジュニア空想科学読本30』では、そのような出来事が本当に起きたらどうなるのかを、科学の知識を使って真剣に検証しています。
水泳のバタ足で大陸を動かせるのか、何でも弾き飛ばせる肉球は作れるのかなど、思わず答えを知りたくなる疑問が取り上げられています。
一見すると答えの出なさそうな疑問も、体の大きさや動く速さ、物にかかる力などから考えることで、科学的な答えに近づけることが分かります。
読書感想文を書くために、すべての疑問を取り上げる必要はありません。
最もおもしろかった疑問を一つ選び、読む前に自分が予想していた答えと、本に書かれていた検証結果を比べましょう。
本を読んだことで新しく調べたくなった疑問まで書くと、科学への興味が伝わる感想文になります。
- 一番調べてみたいと思った疑問はどれ?
- 解説を読む前は、どのような答えを予想した?
- 科学的な答えを知って、どこに驚いた?
- 自分なら、漫画やアニメの何を科学で調べてみたい?

計算式を詳しく説明することよりも、何に疑問を持ち、どのような発見があったのかを書くことが大切です。
小学5年生の読書感想文におすすめ|人との関わりや社会について考えやすい本3選
小学5年生になると、登場人物の気持ちだけでなく、学校のあり方や戦争、仕事などにも考えを広げられるようになります。
「自分とは違う立場の人が、なぜそのように行動したのか」を考えられる本を選ぶと、内容の深い読書感想文を書きやすくなります。

登場人物の行動だけでなく、その人が置かれていた状況にも注目すると、感想に深みが生まれます。
『窓ぎわのトットちゃん 新組版』黒柳徹子
- ページ数:384ページ
- 読みやすさ:一つひとつの話が短く読み進めやすい
- 書きやすいテーマ:個性・学校・教育・戦争
- おすすめする人:自分らしさや学校生活について考えたい人
主人公のトットちゃんは、好奇心が旺盛で、思いついたことをすぐ行動に移す女の子。
しかし、その行動を周囲に理解してもらえず、小学校を退学することになります。
転校したトモエ学園には、電車の車両を使った教室や、好きな科目から勉強できる授業など、ほかの学校とは異なる教育がありました。
校長先生の小林先生は、トットちゃんの話を何時間も聞き、「君は本当はいい子なんだ」と伝え続けます。
トットちゃんは、個性豊かな友達や先生たちと過ごしながら、自分らしく成長していきます。
物語の後半では、戦争が子どもたちの日常にも影響を与えていく様子が描かれています。
『窓ぎわのトットちゃん』は、トットちゃんの行動を周囲の大人がどのように受け止めたかに注目すると、感想を書きやすい作品です。
以前の学校とトモエ学園を比べて、「同じ子どもでも、周囲の接し方によって何が変わるのか」を考えてみましょう。
次のような問いを使うと、感想を広げられます。
- トットちゃんは、なぜ以前の学校になじめなかったのでしょうか。
- 小林先生のどのような接し方が、トットちゃんを安心させたのでしょうか。
- トモエ学園の教育で、自分も体験してみたいものは何ですか。
- 自分の話や気持ちを誰かに受け止めてもらった経験はありますか。

トットちゃんを「落ち着きがない子」と決めつけず、周囲の大人の接し方によって何が変わったかを考えてみてください。自分が理想とする学校について書くのもおすすめです。
『ふたりのイーダ』松谷みよ子
- ページ数:205ページ
- 読みやすさ:不思議な謎を追う展開で読み進めやすい
- 書きやすいテーマ:戦争・原爆・記憶・家族
- おすすめする人:物語を通して平和について考えたい人
夏休み、直樹と幼い妹のゆう子は、祖父母が暮らす古い城下町を訪れます。
ある日、直樹は誰もいない洋館で、自分で歩き、人間の言葉を話す不思議な椅子と出会います。
その椅子は、ゆう子を「イーダ」という女の子だと思い込み、長い間待っていた人が帰ってきたかのように喜びました。
直樹がイーダの正体を調べていくと、洋館に残されたカレンダーや町の人々の記憶が、1945年8月6日の広島へとつながっていきます。
不思議な物語として始まりながら、戦争によって突然失われた日常や、残された人の悲しみが少しずつ明らかになる作品です。
『ふたりのイーダ』は、戦争や原爆を歴史上の出来事としてまとめるのではなく、登場人物の気持ちから考えられるところが特徴。
とくに、イーダを待ち続けていた椅子の気持ちを想像すると、「戦争で大切な人を失うとはどういうことか」を自分の言葉で書きやすくなります。
次のような問いから考えてみましょう。
- 椅子は、なぜゆう子をイーダだと思ったのでしょうか。
- 洋館の謎が戦争につながったとき、どのように感じましたか。
- 椅子が長い間イーダを待ち続けていたことには、どのような意味があると思いますか。
- 過去の出来事を忘れずに伝えるために、自分たちにできることは何でしょうか。

原爆の被害を数字だけでまとめるのではなく、帰らない人を待ち続ける椅子の気持ちから考えてみてください。
物語を読む前と後で、戦争に対する考えがどのように変わったかを書くのもおすすめです。
『うわさのズッコケ株式会社』那須正幹
- ページ数:208ページ
- 読みやすさ:会話が多くテンポよく読み進められる
- 書きやすいテーマ:仕事・お金・協力・責任
- おすすめする人:商売や仲間との協力について考えたい人
ハチベエ、ハカセ、モーちゃんのズッコケ三人組は、港で釣りをしている人たちに食べ物や飲み物を売ることを思いつきます。
三人は自分たちのお金を出し合うだけでなく、クラスメートにも協力してもらい、自分たちなりの株式会社を作ります。
それぞれの得意なことを生かして役割を分担し、商売を始めました。
最初は順調に見えた商売ですが、利益の計算や商品の仕入れ、仲間との意見の違いなど、さまざまな問題が起こります。
三人が失敗を重ねながら、働くことやお金を扱う責任について学んでいく物語です。
『うわさのズッコケ株式会社』は、三人の役割や考え方を比べると読書感想文を書きやすくなります。
行動力のあるハチベエ、知識を生かして考えるハカセ、おおらかに仲間を支えるモーちゃんの中から、自分に近い人物を選んでみましょう。
学校の係活動やグループ学習など、誰かと協力した経験と結びつけるのもおすすめです。
次のような問いから考えてみましょう。
- 三人は、なぜ自分たちで商売を始めようと思ったのでしょうか。
- 三人が役割を分担したことで、どのようなよい点がありましたか。
- 商売を続けるうえで、最も難しかったことは何だと思いますか。
- 自分が会社を作るなら、何を売り、どのような役割を担当したいですか。

三人がどのように協力し、失敗から何を学んだのかに注目すると、仕事や責任についての考えを書きやすくなります。
小学6年生の読書感想文におすすめ|命や社会について考えやすい本3選
小学6年生になると、登場人物の気持ちを読み取るだけでなく、命の大切さや社会の決まり、多様な立場についても考えられるようになります。
自分とは異なる考え方に触れ、「なぜそう思ったのか」「自分ならどうするのか」まで掘り下げられる本を選ぶと、内容の濃い読書感想文を書きやすくなります。

最初に抱いていた印象と、読み終えたあとの考えを比べてみてください。自分の中で何が変わったのかを書くと、読書感想文に深みが生まれます。
『犬と私の10の約束』川口晴
- ページ数:216ページ
- 読みやすさ:読みやすい
- 書きやすいテーマ:命・動物・家族・約束
- おすすめする人:ペットとの関係や命の大切さについて書きたい人
12歳のあかりの家に、右の前足だけが白いゴールデンレトリバーの子犬がやってきます。靴下を履いているように見えることから、子犬は「ソックス」と名づけられました。
入院している母は、犬を飼うなら「10の約束」を守るようにと、あかりに伝えます。
「私を信じてください」「私にも心があることを忘れないでください」「私が死ぬときは、そばにいてください」など、犬の立場から飼い主へ伝えられる約束です。
母との別れや進路、恋愛などを経験して成長していくあかりを、ソックスは変わらずそばで支え続けます。
しかし、忙しい生活を送るようになったあかりは、少しずつソックスとの約束を忘れていきます。
『犬と私の10の約束』は、10個の約束の中から最も心に残ったものを一つ選ぶと、読書感想文を書きやすくなります。
その約束が必要な理由を、あかりとソックスの関係や自分の体験と結びつけて考えてみましょう。
ペットを飼っていない場合は、家族や友達など、自分を信じて待ってくれている人との関係に置き換えても書けます。
次のような問いから考えてみましょう。
- 10個の約束の中で、最も心に残ったものはどれですか。
- あかりは、なぜソックスとの約束を忘れてしまったのでしょうか。
- ソックスは、あかりにとってどのような存在だったと思いますか。
- 命あるものと暮らす人には、どのような責任があるでしょうか。

「かわいそうだった」「感動した」だけで終わらせず、心に残った約束を一つ選んでください。
その約束を自分なら守れるかまで考えると、命や責任についての感想を書きやすくなります。
『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』川内有緒
- ページ数:336ページ
- 読みやすさ:やや難しい
- 書きやすいテーマ:障害・多様性・アート・対話
- おすすめする人:ノンフィクションから新しい見方を得たい人
白鳥建二さんは、目が見えない美術鑑賞者です。
著者の川内有緒さんは、友人から白鳥さんと一緒に作品を見る楽しさを聞き、白鳥さんや仲間たちと美術館を巡るようになります。
白鳥さんと作品を見るときは、目の見える人が絵の色や形、描かれているものを言葉で説明します。
しかし、単に白鳥さんへ正しい答えを教えるわけではありません。
同じ作品を見ても、注目する場所や感じ方は人によって異なります。
お互いの考えを言葉にして伝え合うことで、一人で見ていたときには気づかなかった作品の魅力が見えてきます。
白鳥さんとの美術館巡りを通して、障害とは何か、人とわかり合うとはどういうことかを考えられるノンフィクションです。
『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』は、読む前に抱いていた「目が見えない人は、どのようにアートを楽しむのだろう」という疑問から書き始められます。
白鳥さんが一方的に説明を受けるのではなく、参加者全員が会話を通して作品を発見していく点に注目してみましょう。
自分が美術館へ行った経験や、同じものを見た友達と意見が違った経験にも結びつけられます。
次のような問いから考えてみましょう。
- 白鳥さんは、どのようにアートを鑑賞していましたか。
- 白鳥さんと一緒に作品を見ることで、周囲の人にはどのような発見がありましたか。
- 同じ作品を見ても、人によって感想が異なるのはなぜでしょうか。
- 自分が白鳥さんに作品を説明するなら、どのような言葉を使いますか。

白鳥さんを「助けてもらう人」と決めつけず、一緒に見る人たちへ新しい発見をもたらす存在として考えてみてください。
読む前と後で障害に対する印象がどう変わったかを書くのもおすすめです。
『ぼくらの七日間戦争』宗田理
- ページ数:392ページ
- 読みやすさ:ページ数は多いものの展開が速く読み進めやすい
- 書きやすいテーマ:自由・学校・大人と子ども・仲間
- おすすめする人:仲間と力を合わせる物語や社会の決まりについて書きたい人
夏休みを翌日に控えた日、東京の下町にある中学校の1年2組から男子生徒全員が姿を消します。
事故や誘拐が疑われますが、男子生徒たちは無人の工場に立てこもり、そこを自分たちだけの「解放区」にしていました。
大人の言いなりにならず、自分たちの力で自由に過ごそうとする子どもたち。
女子生徒も協力し、工場へ連れ戻そうとする大人たちに対して、さまざまな作戦を仕掛けます。
やがて本物の誘拐事件まで加わり、子どもたちは遊びでは済まされない問題に向き合うことになります。
『ぼくらの七日間戦争』は、子どもたちの反乱を「正しい」「間違っている」と決めるだけでなく、なぜ反乱を起こしたのかまで考えると感想を書きやすくなります。
子どもたちの行動に賛成できる部分と、危険だと感じた部分を分けて書いてもよいでしょう。
学校や家庭の決まりに疑問を感じた経験があれば、物語と自分の体験を結びつけられます。
次のような問いから考えてみましょう。
- 子どもたちは、なぜ廃工場に立てこもったのでしょうか。
- 子どもたちの行動に賛成できる点と反対する点は何ですか。
- 大人たちは、子どもたちの気持ちにどのように向き合うべきだったでしょうか。
- 自由に行動することと責任を持つことには、どのような関係がありますか。

作戦の面白さだけでなく、子どもたちが大人に何を伝えたかったのかを考えてみてください。自分が参加するとしたらどう行動するかを書くと、物語を自分の問題として掘り下げられます。
読書好きの小学生向け|考察を深めやすい本3選
本を読むことに慣れている小学生には、登場人物の気持ちだけでなく、作品に込められた問いについて考えられる本がおすすめです。
今回紹介する3冊はページ数が多く、物語の設定も複雑ですが、「死とは何か」「本当に確かなものは何か」「命を守るとはどういうことか」まで考察を深められます。
[ジューイの吹き出し]
物語のすべてを説明する必要はありません。自分が気になった問いを一つ選び、登場人物の行動をもとに考えてみてください。
『夏の庭―The Friends―』湯本香樹実
- ページ数:224ページ
- 読みやすさ:標準
- 書きやすいテーマ:死・友情・老い・成長
- おすすめする人:命や人とのつながりについて考えたい人
小学6年生の「ぼく」と二人の友達は、まだ一度も死んだ人を見たことがありません。
三人は「人が死ぬ瞬間を見てみたい」という好奇心から、町外れの古い家で一人暮らしをしているおじいさんを観察することにします。
ところが、三人に見られていることに気づいたおじいさんは、弱っていくどころか少しずつ元気になっていきます。
荒れていた庭を整え、一緒にスイカを食べ、三人に自分の過去を語るようになりました。
死ぬ瞬間を見るために始めた観察は、いつしかおじいさんとの大切な交流へ変わっていきます。
『夏の庭』は、三人の少年にとって「知らない人の死」が「大切な人の死」へ変わっていく過程に注目すると、感想を書きやすくなります。
物語の最初と最後で、三人の死に対する考え方がどのように変わったのかを比べてみましょう。
おじいさんと出会ったことで三人が得たものや、おじいさんにとって三人がどのような存在だったのかを考えることもできます。
次のような問いから考えてみましょう。
- 三人は、なぜおじいさんを観察しようと思ったのでしょうか。
- 三人と関わるようになって、おじいさんが元気になったのはなぜですか。
- おじいさんは、三人との交流によって何を得たと思いますか。
- 人が亡くなったあとにも残り続けるものは何でしょうか。

「死は怖い」という感想だけで終わらせず、三人がおじいさんと過ごした時間に注目してみてください。大切な人との思い出が持つ意味まで考えると、作品のテーマを深く掘り下げられます。

『二分間の冒険』岡田淳
- ページ数:237ページ
- 読みやすさ:標準
- 書きやすいテーマ:勇気・選択・協力・確かなもの
- おすすめする人:謎のあるファンタジーを考察したい人
主人公の悟は、学校で人の言葉を話す黒猫「ダレカ」と出会います。
ダレカに誘われて別の世界へ移動した悟は、「この世界でいちばん確かなもの」の姿に変身したダレカを見つけるゲームに参加することになりました。
元の世界で与えられた時間は、わずか二分間。
しかし、迷い込んだ世界の二分間は、悟が老人になるまで続くほど長い時間です。
悟は子どもたちだけが暮らす村で、かおりという少女と出会います。
村の子どもたちは、恐ろしい竜の生け贄にされる運命を受け入れていました。
悟は仲間たちと力を合わせて竜に立ち向かいながら、ダレカが出した「いちばん確かなもの」の答えを探します。
『二分間の冒険』は、「この世界でいちばん確かなものとは何か」を自分なりに考えると、読書感想文を書きやすくなります。
悟が最初に想像した答えと、冒険を通してたどり着いた答えを比べてみましょう。
竜に勝つために必要だったのは、腕力だけではありません。仲間と考え、自分で選び、行動することの意味にも注目できます。
次のような問いから考えてみましょう。
- ダレカが出した「いちばん確かなもの」とは、何を意味しているのでしょうか。
- 悟は、なぜ村の子どもたちを助けようと思ったのでしょうか。
- 悟とかおりは、どのように力を合わせましたか。
- 本当の強さとは、どのようなものだと思いますか。

冒険の出来事を順番にまとめるだけでなく、「いちばん確かなもの」という問いについて考えてみてください。
自分なら何と答えるかを書くと、独自の読書感想文になります。
『精霊の守り人』上橋菜穂子
- ページ数:326ページ
- 読みやすさ:やや難しい
- 書きやすいテーマ:命・責任・信頼・立場の違い
- おすすめする人:世界観の深いファンタジーに挑戦したい人
バルサは、短槍を使って人を守る女用心棒。
旅の途中で川に落ちたチャグム皇子を助けたバルサは、皇子の母から、チャグムを連れて逃げてほしいと頼まれます。
チャグムの体には、異世界の精霊が産んだ卵が宿っていました。国では皇子に異変が起きたと考え、秘密を守るためにチャグムの命を奪おうとします。
バルサはチャグムを守りながら、追っ手から逃げる旅を始めました。
しかし、チャグムを狙っているのは人間だけではありません。
人間の世界と精霊の世界にまたがる謎が少しずつ明らかになる中、バルサとチャグムはお互いを信頼し、それぞれの役割を果たそうとします。
『精霊の守り人』は、バルサがなぜ自分の命を危険にさらしてまでチャグムを守ろうとしたのかを考えると、感想を書きやすくなります。
バルサ、チャグム、皇子の母、国を守ろうとする人々では、それぞれ立場や知っていることが異なります。
一人の行動を簡単に正しいか間違いかで判断せず、その人物が何を守ろうとしていたのかを考えてみましょう。
次のような問いから考えられます。
- バルサは、なぜ危険な依頼を引き受けたのでしょうか。
- 旅を通して、チャグムはどのように成長しましたか。
- バルサとチャグムの間に信頼が生まれたのはなぜでしょうか。
- 誰かの命を守ることには、どのような責任が伴うでしょうか。

複雑な世界の仕組みをすべて説明する必要はありません。
バルサが守ろうとしたものを一つ選び、その決断について自分がどう考えたかを書いてみてください。
小学生が読書感想文を書きやすい本の選び方
小学生が読書感想文を書きやすい本は、必ずしも有名な作品や内容の難しい本とは限りません。
大切なのは、子どもが最後まで読めて、自分の経験や考えと結びつけられることです。
課題図書や学年別のおすすめだけで決めず、実際に本を手に取り、子ども自身が「読んでみたい」と思えるかを確認しましょう。

読書感想文では、本の難しさよりも、読んだ子どもの心がどれだけ動いたかが大切です。
迷ったときは、子どもの反応を基準に選んでください。
最後まで読める長さと難易度で選ぶ
読書感想文を書くためには、まず本を最後まで読む必要があります。
普段あまり本を読まない子が、学年だけを基準に長い本を選ぶと、読み終える前に疲れてしまうことがあります。
反対に、ページ数が少なくても、知らない言葉が多かったり、一文が長かったりする本は、難しく感じるかもしれません。
本を選ぶときは、ページ数だけでなく、次のような点も確認しましょう。
- 文字の大きさや漢字の量が子どもに合っているか
- 挿絵があり、場面を想像しやすいか
- 一つの章が短く、区切りながら読めるか
- 最初の数ページを無理なく読めるか
- 読書感想文の提出日までに読み終えられるか
本屋や図書館で最初の5~10ページを読んでみて、「続きが気になる」と感じられる本がおすすめです。

短い本を選んでも問題ありません。
一冊を無理に読み切るより、内容を理解しながら読める本を選ぶほうが、感想を書きやすくなります。
子どもの興味や経験に重なるテーマから選ぶ
読書感想文では、本の内容と自分の経験を結びつけることが大切。
そのため、子どもが興味を持っていることや、実際に経験したことに近いテーマから選ぶと、自分の言葉で感想を書きやすくなります。
たとえば、次のように考えてみましょう。
- 友達との出来事が印象に残っている:友情や仲直りを描いた本
- 苦手なことに挑戦している:努力や成長を描いた本
- 動物が好き:ペットや命をテーマにした本
- 家族について書きたい:親子や兄弟、祖父母が登場する本
- 科学や工作が好き:疑問や発見を楽しめる本
- 空想することが好き:冒険やファンタジーの本
登場人物とまったく同じ経験をしている必要はありません。
「自分にも似た気持ちになったことがある」「自分なら違う行動をすると思った」と感じられれば、読書感想文の材料になります。

本を選ぶ前に、最近楽しかったことや悔しかったことを聞いてみてください。
その経験に近いテーマを探すと、子どもに合った一冊を見つけやすくなります。
読み終わったあとに話したくなる本を選ぶ
読書感想文を書きやすいのは、読み終わったあとに誰かへ感想を話したくなる本。
「面白かった」だけでなく、驚いたことや納得できなかったこと、登場人物に伝えたいことが残る本には、感想文の材料が多くあります。
読み終わった子どもに、次のような質問をしてみましょう。
- 一番心に残った場面はどこですか。
- 好きな登場人物や気になった登場人物は誰ですか。
- 登場人物の行動で、納得できなかったことはありますか。
- 自分が登場人物だったら、どのように行動しますか。
- 読む前と後で、考えが変わったことはありますか。
親子で話すときは、正しい答えを教えたり、大人の感想に誘導したりしないことが大切です。
子どもが話した言葉をメモしておくと、その内容を読書感想文の下書きに使えます。

すぐに感想が出てこないときは、面白かった場面だけでなく、嫌だった場面や不思議に思った部分も聞いてみてください。
心に引っかかったことも、立派な感想文の題材になります。
小学生の読書感想文に関するよくある質問
小学生の読書感想文では、本の長さや対象学年、保護者が手伝ってよい範囲などに迷うことがあります。
基本的には、学校から指定された条件を守りながら、子どもが自分で読んで考えたことを、自分の言葉で書くことが大切です。

ここでは、本選びに関するよくある質問に回答します。
短い本や絵本を選んでも大丈夫?
短い本や絵本を選んでも問題ありません。
ページ数が少なくても、心に残った場面や考えたいテーマがあれば、読書感想文は書けます。
絵の色や登場人物の表情から感じたことを、自分の経験と結びつけることもできます。
ただし、短い本なら必ず簡単に書けるわけではありません。
内容を読んでも感想が思い浮かばない本より、読んだあとに疑問や伝えたいことが残る本を選びましょう。

学校からページ数や本の種類を指定されている場合は、先に先生へ確認してください。
一度読んだことがある本でもいい?
以前に読んだことがある本を選んでも、基本的には問題ありません。
好きな本を改めて読むと、以前は気づかなかった登場人物の気持ちや、自分の考え方の変化に気づくことがあります。
「最初に読んだときはこう思ったけれど、今は違う考えになった」と比較できるため、深い読書感想文を書けることもあります。

ただし、以前に書いた感想文をそのまま提出するのは避けましょう。
コンクールへ応募する場合は、個人のオリジナルで未発表の作品であることが求められます。
自分の学年向けではない本を選んでもいい?
子どもが内容を理解でき、最後まで読める本であれば、対象学年が異なる本を選んでもかまいません。
高学年の子が低学年向けの本を選んでも、幼い頃とは異なる視点から考えられます。
反対に、読書が得意な子が上の学年向けの本へ挑戦することもできます。
ただし、青少年読書感想文全国コンクールで、自分とは異なる部の課題図書を選んだ場合は「課題読書」ではなく「自由読書」としての応募になります。
公式Q&Aでも、自分の学年と異なる部の課題図書で応募できることが案内されています。

本に表示された対象学年よりも、子ども自身が内容を理解し、自分の考えを持てるかを基準にしましょう。
読み始めた本を途中で変更してもいい?
読んでみて難しすぎたり、内容に興味を持てなかったりした場合は、途中で別の本に変更しても問題ありません。
読書感想文のために、合わない本を無理に読み続ける必要はありません。
最初の数ページでは判断できないこともありますが、何度読んでも内容が頭に入らない場合は、別の本を検討しましょう。
ただし、提出日が近い場合は、新しい本を読み終えて感想文を書く時間があるかを確認する必要があります。

学校へ読む本を事前に届け出ている場合や、指定された本から選ぶ宿題の場合は、変更する前に先生へ相談してください。
課題図書以外の本を選んでもいい?
学校から課題図書を指定されていなければ、課題図書以外の本を選んでも問題ありません。
青少年読書感想文全国コンクールには、指定された課題図書を読む「課題読書」と、自分で本を選ぶ「自由読書」があります。
自由読書では、フィクションとノンフィクションを問わず、自分が読みたい本を選べます。
ただし、教科書や雑誌、パンフレットなど、自由読書の対象にならないものもあります。コンクールへ応募する場合は、事前に公式の応募要項を確認してください。

学校独自の条件がある場合は、学校の指示を優先しましょう。
保護者はどこまで手伝っていい?
保護者が本選びを手伝ったり、子どもの感想を聞いたりすることは問題ありません。
次のようなサポートであれば、子どもの考えを引き出す助けになります。
- 一緒に本を探す
- 読む時間や書く時間を決める
- 分からない言葉の意味を一緒に調べる
- 心に残った場面や理由を質問する
- 子どもが話した感想をメモする
- 書き終わった文章の誤字や脱字を確認する
一方で、保護者が感想の内容を決めたり、文章を考えて書き直したりするのは避けましょう。
コンクールでは、応募者本人が書いたオリジナル作品であることが求められます。
また、コンクールではなく学校の宿題であっても保護者が感想の内容を決めたりすることは避けてください。
保護者は答えを教えるのではなく、子どもが自分の考えを見つけるための質問をする立場にとどめることが大切です。

文章を整えすぎると、子どもらしい言葉や発見が失われてしまいます。
多少つたない表現でも、本人が考えて書いた言葉を大切にしてください。
まとめ|小学生の読書感想文は自分の気持ちを書ける本を選ぼう
小学生が読書感想文を書きやすい本は、学年だけで決まるものではありません。
最後まで無理なく読めることに加えて、登場人物に共感したり、自分の経験を思い出したりできる本を選ぶことが大切です。
本選びに迷ったときは、次の3つを確認してみましょう。
- 子どもが最後まで読み切れる長さと難易度か
- 興味や身近な経験と結びつけられるテーマか
- 読み終わったあとに誰かへ話したいことが残るか
立派な感想を書けそうな本よりも、「面白かった」「不思議だった」「自分なら違う行動をする」と素直な気持ちを持てる本のほうが、自分らしい読書感想文につながります。
今回紹介した24冊の中から気になる本が見つかったら、まずはあらすじや最初の数ページを確認してみてください。

読書感想文に正解はありません。
本を読んで感じたことに「なぜそう思ったのか」を加えるだけでも、本人にしか書けない感想文になります。


コメント