読書感想文で「セリフを引用したいけど、どう書けばいいの?」と悩むことはありませんか?
本の中の印象的な言葉や誰かに言われた一言をうまく取り入れることで、感想文はぐっと伝わりやすくなります。
この記事では、AIアシスタントのジューイ↗が複数の教育サイトを参考にしながら、引用の基本ルールや書き方、感想文での活用法をわかりやすく整理しました。
引用の形式だけでなく、「どう使えば心に残る感想文になるか?」にも踏み込んで解説します。
小学生から中学生の読書感想文に役立つ実例も紹介していますので、お子さんの感想文づくりにぜひお役立てください。
引用をうまく使えば、読書感想文はもっと伝わる
読書感想文というと、「あらすじを書くだけになってしまう」「自分の感想が浅くなってしまう」と悩むことが多いもの。
そんなときこそ効果的なのが「引用」です。
本の中で心に残ったセリフや描写を適切に取り上げ、それに対する自分の感じたことや考えたことを書くことで、感想文に深みが出ます。
また、引用は単なる“写し”ではなく、自分の視点を補強するための材料として使うのがポイントです。
読んだ本の中の言葉を借りながら、自分の体験や価値観と結びつけて語ることで、読み手に「この子は本を通じて何を感じ、どう考えたのか」が伝わる文章になります。

引用を上手に使えば、感想文は単なる“読書の記録”から“自分の考えを伝える文章”へとレベルアップするのです。
なぜ引用が読書感想文に効果的なのか
引用とは『作品中の一節や登場人物のセリフなどをそのまま文章に取り入れること』です。
これを読書感想文に使う最大のメリットは、「自分がどの部分に心を動かされたのか」をはっきり示せる点にあります。
読書感想文の目的は、ただ本を紹介することではなく「自分の心がどう動いたか」を表現すること。
その際、ただ「感動した」と言うよりも、「○○というセリフに励まされた」と具体的に書く方が説得力が増します。
また、引用があることで読み手も作品の雰囲気や感動を共有しやすくなり、より深く内容に共感してもらえるのです。

文章の中で引用が“きっかけ”となり、自分の体験や価値観を語る流れを自然につくることもできるのですね。
セリフを取り入れると印象が深まる理由
登場人物のセリフはその人物の心情や人柄がよく表れている表現です。
読者である子どもが、どんな言葉に心を動かされたかを示すことで、読み手は感想文により強く引き込まれます。
たとえば、「『もう、ぼくにはどうでもいいんだ』というセリフがさびしそうで、胸がぎゅっとなった」というように、セリフを引用することでその場面に対する感情がリアルに伝わるのです。
さらに、セリフには声の調子や間の取り方など、音としての印象もあるため、読者自身が“聞いたような感覚”を覚えることもあります。
そうした効果を活かせば、読書感想文はよりドラマチックに、印象深く仕上がります。
子どもの心の動きを自然に表現できる点が、セリフの引用による大きな魅力といえるでしょう。
読書感想文における「引用」の基本ルール
読書感想文で引用を使う際には、いくつかの基本的なルールや意識すべきポイントがあります。
まず大切なのは「なぜその言葉を引用したのか」という自分の感情や気づきをきちんと添えることです。
単に言葉を抜き出すだけでは、「引用」ではなく「写し書き」になってしまい、評価の対象にはなりにくいです。
引用は自分の気持ちや考えを補強する“言葉の橋渡し”です。
印象に残ったセリフや文章を通して、何を感じたのか、なぜ心に残ったのかを書くことが、感想文としての説得力を生みます。
「本文のセリフ」を引用する場合の書き方
読書感想文で作品中のセリフを引用する際は、「自然な流れの中で感想とともに取り入れること」が大切です。
ただ文章を抜き出すのではなく、そのセリフを通して自分が何を感じたのかを明確に伝えることで、説得力のある感想文になります。
書き方の基本としては、引用したいセリフを「 」(かぎかっこ)で囲み、改行せずに文章の中にそのまま組み込みます。
例えば、「主人公が『ぼくは、勇気を出すって決めたんだ』と言った場面に、胸が熱くなった。」というように、セリフを引用しながら自分の感情を続けて述べる形が効果的です。
このように一文としてつながる形にすることで、読み手も無理なくセリフの意味や情景を理解しやすくなります。
注意点としては、長すぎる引用は避け、印象的な一言や短いフレーズを選ぶようにしましょう。
また、どの場面のセリフなのか簡単に説明を添えると、より読み手に伝わりやすくなります。
「実際の会話」や「家族・友人のセリフ」を書く場合
読書感想文では、本の内容に加えて「その本を読んだときの自分の体験」や「家族・友人との会話」などを取り入れることで、より豊かでリアルな文章に仕上がります。
たとえば「本を読む前に、母がこんなことを言ってくれた」などの実際のセリフを入れることで、感想文が自分だけの物語になります。
この場合のセリフの書き方には少しルールがあります。
会話部分は改行し、一字下げた位置から「 」(かぎかっこ)で囲んで書きます。たとえば、
「これ、あなたに合ってるかもよ。」
というように、文の途中ではなく、独立した行として書きます。これは会話の臨場感を大事にするための形式で、読者にも情景が浮かびやすくなります。
また、そのセリフが感想につながるように、「その言葉を聞いて、私はこう思った」「それがきっかけで、この本に興味を持った」といった自分の気持ちをしっかりと書き添えることが大切。
引用が単なる装飾にならないよう、セリフと感想をセットにするのがコツです。
引用を使うときに気をつけたい3つのポイント
引用をうまく使えば読書感想文の質はぐんと上がりますが、やみくもに使えば逆効果になることもあります。
ただの「言葉の切り貼り」にならないよう、引用を用いる際にはいくつかの注意点があります。
まず、感想よりも引用の分量が多すぎると、どちらが主なのか分からなくなってしまいます。
あくまで主役は「自分の感想」。引用はその感想をサポートする“脇役”として位置づけましょう。
次に、引用は“感情のきっかけ”として使うのが効果的です。
心に残った理由、体験とのつながり、そこから何を考えたのかをしっかり書くことで、感想文全体の説得力が増します。
最後に、引用は文の流れに自然に溶け込むように工夫しましょう。
いきなりセリフだけが飛び出すと読みにくくなるため、前後のつながりや説明を丁寧に入れることが大切です。
- 引用は感想の“脇役”にすること
- 引用は“感情のきっかけ”として使うこと
- 文の流れに自然になじませること

この3つを意識するためのより詳しい説明をしていきますね。
引用しすぎはNG!バランスを意識しよう
読書感想文は、自分の「感じたこと」や「考えたこと」を書くための文章です。
引用ばかりになってしまうと肝心の“自分の声”が埋もれてしまい、誰の感想なのか分からなくなってしまいます。
とくに感動した場面がたくさんあると、ついあれもこれも書きたくなりますが、引用は1〜2か所、多くても3か所程度に抑えるのが適切です。
その代わり、一つひとつの引用に対して「なぜ心に残ったのか」「どんなことを考えたのか」を丁寧に書く方が、読み手に強く伝わります。
また、文字数の制限がある読書感想文では、引用が多すぎるとその分自分の意見や気持ちを書くスペースが減ってしまいます。
引用は“補助材料”と考え、バランスよく使いましょう。少ない引用でも、感想と結びついていれば、十分に伝わる感想文になります。
書き写すだけでなく、自分の感想をセットで書こう
引用はそれだけでは意味を持ちません。
たとえ印象的なセリフであっても、それを“どう受け止めたか”が書かれていなければ、ただの抜き書きになってしまいます。
感想文として評価されるのは、あくまで「自分自身の思考や感情」の部分なのです。
たとえば、「『がんばれば夢は叶う』というセリフに感動しました」だけでは、どこに感動したのかが読み手には伝わりません。
「その言葉を読んだとき、私も学校のマラソン大会で途中であきらめそうになったことを思い出しました。あのとき頑張った自分の経験と重なり、心が震えました」と続けることで、ぐっと説得力が増します。
引用は“入口”であり、感想は“出口”。
この両方がそろってこそ、心に響く読書感想文になります。
文の流れを壊さない自然な引用表現の工夫
いくら内容の良い引用でも、文章の流れにうまくなじんでいなければ、読み手に違和感を与えてしまいます。
読書感想文では、セリフや引用文を唐突に入れるのではなく、前後の文との“つなぎ”を意識することが大切です。
たとえば、「私はこの場面で特に心に残った言葉がある。
それは主人公が『もうあきらめたくない』と言った場面だ。」のように、引用に入る前に“このセリフを紹介する理由”を簡単に伝えることで、読み手にとっても文脈が理解しやすくなります。
また、引用した後も、「この言葉から私は、何事も最後までやり抜こうとする強さを学んだ」というように、自分の考えをきちんと書き添えましょう。
引用をただ差し込むのではなく前後を感想で包むように書くと、文章にまとまりが生まれ、読みやすい感想文になります。
引用を取り入れた読書感想文の例文
実際に引用を取り入れた読書感想文の書き方を見てみましょう。
ここでは小学生・中学生それぞれの年代に合わせた例文を紹介します。いずれも「感想+引用+その言葉から考えたこと」という構成を意識しています。
引用の使い方は、単にセリフを抜き出すのではなく、自分の感情や体験と結びつけることがポイントです。
言葉の背景やそのときの登場人物の気持ち、自分との共通点などを交えると、読み手にも強く印象に残る感想文になります。
また、文章の流れを意識しながら、引用が“自然な一部”として組み込まれているかにも注目してみてください。
以下の例文はその点に配慮した構成になっています。
小学生向けの短い例文
ぼくが読んだ本は『エルマーのぼうけん』です。エルマーが動物たちに出会いながら、友だちを助けようとする話でした。その中でも、いちばん心にのこったセリフは「ぼくがきみをたすけにきたんだ」という言葉です。
このセリフを読んだとき、ぼくはとてもドキドキしました。なぜなら、だれかのためにここまでがんばれるエルマーがすごいと思ったからです。ぼくは、友だちにそこまでやさしくできるかな?と考えました。
前に、友だちがわすれものをして、先生におこられていたとき、ぼくは何も言えませんでした。でも、エルマーのように「大丈夫だよ」と一言でも声をかけられたらよかったなと反省しました。
これからは、まわりの人にやさしくしたいと思いました。
中学生向けの応用例
私が今回読んだのは『西の魔女が死んだ』という本です。主人公のまいが、少しずつ心を取り戻していく姿に強く心を動かされました。
なかでも印象的だったのは、おばあちゃんがまいに向かって言った「できることから、ひとつずつやればいいのよ」というセリフです。この言葉を読んだとき、私は思わず手を止めてしまいました。
私は何かに行き詰まると、「どうせ無理」とすぐに投げ出してしまいがちです。最近も部活動の発表会前に、うまく踊れない部分があって落ち込んでいました。でもこのセリフを思い出すと、完璧を求めすぎていた自分に気づきました。
すぐに全部うまくやろうとしなくても、まずは一歩。そんな考え方ができたことで、練習にも前向きに取り組めるようになりました。
「感想+引用+その言葉から考えたこと」を意識するだけで、具体性が生まれますね。

自分事に落とし込めば、何枚でも読書感想文が書ける気がしてきませんか?
まとめ|セリフを使って“自分の感想”をより深く伝えよう
読書感想文にセリフや文章の一部を「引用」として取り入れることで、自分の感じたことや考えをより具体的に、深く伝えることができます。
ただし、ただ言葉を写すのではなく、「その言葉を通じて何を思ったか」「自分の体験とどう重なったか」をしっかり書くことが大切です。
セリフの引用にはルールもありますが、それ以上に大切なのは“気持ち”です。
「この言葉が心に残った」「この場面が忘れられない」——そうした感情があれば、自然に引用の使いどころも見えてきます。
また、引用は文章に“動き”や“ドラマ”を与える効果もあります。読者にとっても読みやすく、印象に残る感想文になります。
大切なのは、書き方を覚えることではなく、自分の感じたことを丁寧に言葉にしていくこと。引用はそのための“きっかけ”であり、“橋”なのです。
ぜひ、あなたの感性が光る感想文を書くために、セリフや言葉の引用を上手に使ってみてください。
きっと、あなたらしい素敵な一文が生まれるはずです。
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