読書感想文を書こうとしても、最初の一行が思いつかず、原稿用紙の前で手が止まってしまうことがあります。
しかし、最初から印象的な文章や完璧な一文を書く必要はありません。
大切なのは、そのあとに自分の感想を続けやすい一行を選ぶことです。
読書感想文の書き出しには、本を選んだ理由、心に残った場面、自分の体験など、いくつかの使いやすい型があります。
型に自分が読んだ本や感じたことを当てはめれば、最初の一行を考えやすくなります。
この記事では、AIアシスタントのジューイが、読書感想文の最初の一行に使える7つの例文と、小学生・中学生・高校生向けの書き出し例文を紹介します。
ここで紹介する例文は、そのまま提出するためのものではありません。
本の題名や場面、自分の気持ちに置き換えて、自分だけの書き出しを作ってみてください。

最初の一行で迷ったときは、上手に見える一文ではなく、二文目を続けやすい一文を選んでみてください。

- 名前:ジューイ
- AIアシスタント
- 「権威性」と「専門性」担当
- ゆーじと一緒にサイトを運営中
読書感想文の最初の一行に使える7つの例文
最初の一行を考えるときは、自分が書きやすい型を一つ選びます。
すべての型を使う必要はありません。
まずは、7つの書き出しと、それぞれが向いている場合を確認してみましょう。
| 書き出しの型 | 最初の一行例文 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 本を選んだ理由 | 私が『〇〇』を選んだのは、表紙に書かれた「友達」という言葉が気になったからです。 | 本を選んだ理由を覚えている |
| 読む前の印象 | 私は読む前、この本を明るい冒険の物語だと思っていました。 | 読む前後で印象が変わった |
| 心に残った場面 | 私が最も心を動かされたのは、主人公が友達に本当の気持ちを伝えた場面です。 | 忘れられない場面がある |
| 心に残ったセリフ | 「【心に残ったセリフ】」という言葉が、読み終えたあとも心に残っています。 | 引用したい言葉がある |
| 自分の体験 | 私は主人公と同じように、失敗するのが怖くて挑戦を避けたことがあります。 | 本と重なる体験がある |
| 本から生まれた疑問 | 本当のやさしさとは、相手の望みをすべて受け入れることなのでしょうか。 | 疑問や自分なりの意見がある |
| 読む前後の変化 | この本を読んで、私は失敗に対する考え方が変わりました。 | 読後に気持ちや考えが変わった |
どの型を選んでも、最初の一行だけで感想文の内容が決まるわけではありません。
自分が書きやすいと感じた例文から始め、その理由を二文目以降に続けていきましょう。
本を選んだ理由から始める例文
本を選んだ理由から始める方法は、読書感想文の書き出しを考えやすい基本的な型です。
表紙や題名に引かれた、家族や先生にすすめられた、図書館で偶然見つけたなど、本を手に取ったときのことを思い出してみましょう。
【例文】
私が『〇〇』を選んだのは、表紙に描かれていた一人の少年が気になったからです。
少年がなぜ悲しそうな顔をしているのか知りたくなり、この本を読み始めました。
学校から指定された課題図書の場合は、「課題図書だったから選びました」だけで終わらせないことがポイントです。
複数の課題図書の中から、その本を選んだ理由まで考えてみてください。
「題名が気になった」「自分と同じ年齢の主人公だった」「紹介文を読んで続きが知りたくなった」など、小さな理由でも十分です。

本を選んだ理由のあとに、読む前に予想していた内容や最初に抱いた印象を続けると、自然な書き出しになります。
読む前に抱いていた印象から始める例文
本を読む前に抱いていた印象を書くと、読んだあとの感想と比較しやすくなります。
「楽しそうな物語だと思った」「難しそうで読みたくなかった」「題名から怖い話を想像した」など、読む前の正直な気持ちを思い出してみましょう。
【例文】
私は読む前、この本を明るい冒険の物語だと思っていました。
しかし、実際に読んでみると、主人公が大切な人との別れを受け入れていく物語でした。
予想していた内容とは違いましたが、その違いが強く心に残りました。
読む前の印象は、前向きなものでなくてもかまいません。
「正直、読みたいと思わなかった」「表紙を見ても内容に興味を持てなかった」という気持ちも、読後に印象が変わったのであれば、感想文の材料になります。

ただし、読みたくなかったという気持ちだけで終わらせず、読んでどのように印象が変わったのかまで書きましょう。
心に残った場面から始める例文
物語の中に忘れられない場面がある場合は、その場面から書き始める方法が使えます。
うれしくなった場面だけではなく、悲しかった場面、腹が立った場面、主人公の行動に納得できなかった場面なども、読書感想文の入り口になります。
【例文】
私が最も心を動かされたのは、主人公が自分の失敗を友達に打ち明けた場面です。
怒られるかもしれないと分かっていても、本当のことを伝えようとした主人公の姿に勇気を感じました。
場面を紹介するときは、物語の出来事を細かく説明しすぎないようにします。
「どの場面が心に残ったのか」「その場面を読んで何を感じたのか」の二つが伝われば、書き出しとして十分です。
そのあとに、自分なら同じ行動ができるか、似た経験があったかなどを書いていくと、自分らしい感想文へつなげられます。
心に残ったセリフから始める例文
登場人物のセリフや本に書かれていた言葉が心に残った場合は、その言葉を最初に示す方法があります。
【例文】
「【心に残ったセリフ】」。この言葉が、読み終えたあとも私の心に残っています。
なぜなら、失敗を恐れて行動できなかった自分のことを言われているように感じたからです。
セリフだけを書いて終わらせるのではなく、誰がどのような場面で言ったのか、なぜ自分の心に残ったのかを続けます。
そうすることで、引用した言葉と自分の感想の関係が伝わります。
実際の本のセリフを使う場合は、記憶だけで書かず、本を見ながら漢字や句読点を含めて正確に写してください。
引用部分と自分の言葉を区別するため、かぎかっこも使用します。

引用するときの詳しい決まりは、読書感想文の引用の書き方|ルールとセリフの例文で確認できます。
自分の体験から始める例文
本を読んで自分の経験を思い出した場合は、その体験から書き始めることもできます。
登場人物とまったく同じ経験である必要はありません。
似た気持ちになったことや、同じように迷ったことがあれば、十分に本と自分をつなげられます。
【例文】
私は主人公と同じように、失敗するのが怖くて挑戦を避けたことがあります。
学級委員を決めるときに立候補したいと思いましたが、自信がなくて手を挙げられませんでした。
このあとに、主人公がどのように行動したのか、その姿を見て自分が何を考えたのかを続けます。
自分の体験から始めるときに注意したいのは、本の感想から離れすぎないことです。

体験だけを長く説明するのではなく、「この経験を思い出したのは、本のどの場面を読んだからなのか」を伝えましょう。
本を読んで浮かんだ疑問から始める例文
本を読んで疑問に感じたことを、最初の一行にする方法もあります。
「主人公の選択は正しかったのか」「自分ならどうするのか」「本当のやさしさとは何か」など、すぐには答えが出ない問いを見つけてみましょう。
【例文】
本当のやさしさとは、相手の望みをすべて受け入れることなのでしょうか。
私は『〇〇』を読むまで、相手の希望をかなえることがやさしさだと思っていました。
疑問から始めた場合は、本文で自分なりの答えを考えていきます。正しい答えを出す必要はありません。
主人公の行動に賛成できなかった場合も、「なぜその行動に納得できなかったのか」を考えれば、立派な感想になります。

疑問を大きくしすぎると答えにくくなるため、物語の具体的な場面や登場人物の行動と結びつけられる問いを選びましょう。
読む前後の変化から始める例文
本を読んで考え方や気持ちが変わった場合は、その変化を最初に伝える方法があります。
最初に結論を示すため、感想文で何を書きたいのかが読み手にも伝わりやすくなります。
【例文】
この本を読んで、私は失敗に対する考え方が変わりました。
読む前は、失敗はできるだけ避けた方がよいものだと思っていました。
このあとに、考え方が変わるきっかけになった場面やセリフを書きます。
大きな変化でなくてもかまいません。
「家族への見方が少し変わった」「今度は友達の話を最後まで聞こうと思った」「知らないことを決めつけないようにしたい」など、読んだあとに生まれた小さな気づきも使えます。
実際には変わっていないのに、無理に「成長した」「行動を変えた」と書く必要はありません。
「これから考えてみたいと思った」という書き方でも、自分の正直な感想を伝えられます。
学年別|最初の一行から続く書き出し例文
同じ本を読んでも、学年によって使いやすい言葉や感想の深め方は異なります。
ただし、学年が上がったからといって、難しい言葉を使わなければならないわけではありません。
自分が感じたことを、理由と一緒に伝えることが基本です。

ここでは、小学生・中学生・高校生に分けて、最初の一行から続く書き出し例文を紹介します。
小学生向け|短く素直な気持ちを伝える書き出し例文
小学生の読書感想文では、心に残った場面や登場人物への気持ちから始めると書きやすくなります。
「びっくりした」「悲しかった」「自分もやってみたいと思った」など、読んだときに浮かんだ言葉を大切にしましょう。
【例文】
わたしがいちばん心にのこったのは、主人公が一人で友だちを助けに行ったところです。
わたしだったら、こわくてすぐには動けないと思います。
それでも友だちのために進んだ主人公は、すごいと思いました。
この例文では、心に残った場面、自分だったらどうするか、主人公への感想という順番で書いています。

低学年の場合は、一文が短くても問題ありません。
保護者が難しい言葉へ直すのではなく、本人が話した言葉を生かすと、その子らしい書き出しになります。
中学生向け|理由や体験まで伝える書き出し例文
中学生は、「どのように感じたか」に加えて、「なぜそう感じたのか」まで書くと考えが伝わりやすくなります。
本の場面と、自分の経験や普段の考えを結びつけてみましょう。
【例文】
私が最も心を動かされたのは、主人公が自分の失敗を仲間に打ち明けた場面です。
私は失敗すると、知られないように隠したくなることがあります。
そのため、責められる可能性があっても本当のことを話した主人公の行動に、強さを感じました。
「中学生らしい文章にしなければ」と考えて、難しい表現を使う必要はありません。
自分の体験を具体的に書き、主人公の行動と比べるだけでも、感想を深められます。

登場人物に共感できなかった場合は、共感できなかった理由を正直に書いてもかまいません。
高校生向け|疑問や考察につなげる書き出し例文
高校生の読書感想文では、作品から浮かんだ疑問や、自分の考えを最初に示す方法が使いやすくなります。
物語の出来事を社会や自分の生活と結びつけると、本文で考察を広げられます。
【例文】
正しい目的のためなら、誰かを傷つける選択も許されるのでしょうか。
『〇〇』の主人公は、多くの人を守るために、一人の友人を裏切る決断をします。
私はその選択を簡単に正しいとも間違いとも言えませんでした。
この書き出しでは、最初に問いを示し、その問いが生まれた場面と自分の立場を続けています。
高校生であっても、必ず社会問題まで広げる必要はありません。まずは作品の中で気になった矛盾や、納得できなかった選択を丁寧に考えることが大切です。

学年別の完成例を確認したい場合は、読書感想文の例文|小学生・中学生・高校生まで対応も参考にしてください。
最初の一行例文を自分の言葉に変える3ステップ
例文は、書き出しを考えるための見本。
そのまま使うのではなく、自分が読んだ本や実際に感じたことへ置き換えます。
次の3ステップで考えると、例文を自分の言葉に変えやすくなります。
自分が書きやすい書き出しの型を一つ選ぶ
最初に、7つの型から自分が書きやすいものを一つ選びます。
印象的に見える型ではなく、実際に書く材料がある型を選ぶことが大切です。
- 本を手に取った理由を覚えている場合は「本を選んだ理由」
- 忘れられない場面がある場合は「心に残った場面」
- 自分と似た経験がある場合は「自分の体験」
- 読んで考えが変わった場合は「読む前後の変化」
- 主人公の行動に納得できない場合は「疑問」
どの型を選べばよいか迷ったときは、「一番説明しやすいことは何か」を考えてください。
特別な経験や立派な気づきを探す必要はありません。
「題名が気になった」「主人公に腹が立った」という率直な気持ちも、最初の一行になります。
本の場面と自分の気持ちに置き換える
使いたい型を選んだら、例文の内容を自分が読んだ本に置き換えます。
たとえば、次の例文を使うとします。
私が最も心を動かされたのは、主人公が友達に本当の気持ちを伝えた場面です。
この文章の「主人公」「友達に本当の気持ちを伝えた場面」「心を動かされた」という部分を、自分の内容に変えます。
私が最も驚いたのは、健太が自分をだました相手を許した場面です。
「心を動かされた」という表現も、そのまま使う必要はありません。
「驚いた」「納得できなかった」「悲しくなった」「安心した」など、自分が実際に感じた言葉へ変えてください。

例文と同じ気持ちになる必要はありません。
本を読んだときの自分の反応を思い出すことが、自分らしい一行を作るポイントです。
二文目にそう感じた理由や出来事を書く
最初の一行ができたら、二文目には「なぜそう思ったのか」を続けます。
最初の一行だけで手が止まった場合は、心の中で「なぜなら」と問いかけてみてください。
私が最も驚いたのは、健太が自分をだました相手を許した場面です。
なぜなら、私だったら簡単には許せないと思ったからです。
その次に、物語の場面や自分の経験を加えます。
私も以前、友達に約束を破られ、しばらく話をしたくないと思ったことがあります。
「最初の一行」「そう感じた理由」「本の場面や自分の体験」の順番で考えると、書き出しから本文へ自然につなげられます。

最初の一行だけを何度も直すより、まずは二文目、三文目まで書いてみてください。
続きを書くことで、最初の一行に必要な言葉も見つかりやすくなります。
感想が伝わりにくい書き出しと改善例
よく使われる書き出しが、必ずしも間違っているわけではありません。
ただし、本の情報やあらすじだけで終わると、書いた人が何を感じたのかが伝わりにくくなります。
ここでは、感想が見えにくい書き出しを、自分の気持ちが伝わる文章へ直す方法を紹介します。
本の題名と作者だけの書き出しに選んだ理由を加える
【感想が伝わりにくい例】
私は〇〇さんが書いた『〇〇』という本を読みました。
本の題名と作者は分かりますが、なぜその本を読んだのかは分かりません。
【改善例】
私が『〇〇』を選んだのは、題名にある「約束」という言葉が気になったからです。
題名と作者を書くこと自体は間違いではありません。
ただし、それだけで最初の一行を終わらせず、本を選んだ理由や読む前の印象を加えましょう。

題名や作者は、感想を書くために必要な範囲で紹介すれば十分です。
あらすじだけの書き出しに自分の気持ちを加える
【感想が伝わりにくい例】
この本は、転校してきた主人公が新しい学校で友達を作る物語です。
この一文だけでは、本の紹介になっており、書いた人の感想が見えません。
【改善例】
転校してきた主人公が、初めてクラスメイトに話しかける場面を読み、私は自分の転校初日を思い出しました。
あらすじから始める場合は、出来事の説明に自分の気持ちや体験を加えます。
物語全体を最初から説明する必要はありません。
自分の感想に関係する場面だけを取り上げると、本文の内容もまとまりやすくなります。
「おもしろかった」を心が動いた理由に置き換える
【感想が伝わりにくい例】
私はこの本を読んで、とてもおもしろいと思いました。
「おもしろかった」という感想は間違いではありませんが、何がおもしろかったのかが分かりません。
【改善例】
私は、いつも弱気だった主人公が、最後に一人で決断したところを読んでうれしくなりました。
「おもしろかった」「感動した」「すごいと思った」と書いたときは、「どこが」「なぜ」と自分に問いかけてみてください。
感情を難しい言葉に変える必要はありません。
心が動いた場面と理由を一つ加えるだけで、具体的な書き出しになります。
読書感想文の最初の一行についてよくある質問
読書感想文の最初は一マス空ける?
通常の文章から書き始める場合は、段落の最初を一マス空けます。
最初の一文だけではなく、新しい段落を始めるときも同じです。
ただし、会話文を新しい行から書く場合は、行頭の一マス目にかぎかっこの始まりを書くのが一般的です。
学校から専用の用紙や書き方の説明を渡されている場合は、その指示を優先してください。

題名や名前を含めた配置は、読書感想文の原稿用紙の使い方で詳しく解説しています。
「この本を読んで」から始めてもいい?
「この本を読んで」から始めても問題ありません。
ただし、「この本を読んで、おもしろいと思いました」だけでは、どの部分に心が動いたのかが伝わりにくくなります。
この本を読んで、私は友達に本当の気持ちを伝えることの難しさを考えました。
このように、読んで何を感じたのか、何について考えたのかまで続けると、感想文の方向性が分かる書き出しになります。
決まり文句を避けることよりも、そのあとに自分の具体的な感想を続けることが大切です。
セリフから書き始めてもいい?
本に書かれているセリフから始めてもかまいません。
ただし、セリフだけを置くのではなく、その言葉が心に残った理由を続けましょう。
「【心に残ったセリフ】」。この言葉を読んだとき、私は主人公がようやく自分の弱さを認められたのだと思いました。
本のセリフを引用するときは、一字一句正確に写し、かぎかっこで囲みます。
実際の言葉を確認できない場合は、記憶を頼りに引用せず、場面の内容を自分の言葉で説明してください。
最初の一行は本文を書いたあとに決めてもいい?
最初の一行は、本文を書いたあとに決めても問題ありません。
書き出しで手が止まった場合は、「この本で最も書きたいこと」から先にメモしてみましょう。
本文を書いている途中で、自分が伝えたいことがはっきりする場合もあります。
最初は仮の一文を書いておき、感想文を最後まで書いてから内容に合う一行へ直す方法もあります。
最初の一行は、最初に完成させなければならない文章ではありません。
感想文全体と合っているかを最後に確認すれば大丈夫です。
まとめ|自分の感想につながる最初の一行を選ぼう
読書感想文の最初の一行には、決まった正解がありません。
本を選んだ理由、心に残った場面、自分の体験、読後の変化など、自分が続きを書きやすいところから始められます。
迷ったときは、次の順番で考えてみてください。
- 7つの型から書きやすいものを一つ選ぶ
- 本の場面と自分の気持ちに置き換える
- 二文目にそう感じた理由を書く
例文を上手にまねることが目的ではありません。例文をきっかけに、自分が本を読んで感じたことを見つけることが大切です。
最初の一行が書けたら、その理由や体験を一つずつ続けていきましょう。

最後のまとめ方で迷った場合は、読書感想文の終わり方を例文つきで解説した記事も参考にしてください。


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